ファルージャに脱出ルートが開く
alarabiya.netによれば、イラク軍は日曜日、民間人がイスラム国の拠点、ファルージャ(Fallujah)を出るための最初の脱出ルートを確保したと言い、ノルウェーの支援グループは数千人の人々がすでにルートが開いた初日に使ったと言いました。
イラク軍はファルージャを奪還するために大規模な作戦を開始しましたが、国連は90,000人の民間人が市内に食糧と飲料水が僅かな状態で閉じ込められていると懸念しています。
ファルージャ南西のアル・シャム(平和)交差点として知られる新しい脱出ルートは土曜日に確保されたと、統合作戦司令部報道官、ヤヒヤ・ラソール准将(Brigadier Gen. Yahya Rasool)は言いました。
「かつて脱出ルートはありましたが、完全に確保されたのはこれが最初で、比較的安全です」とラソール准将は言いました。
過去24時間で約4,000人がアル・シャム交差点を使って街を逃げたと、市民の脱出を支援するノルウェー難民会議(the Norwegian Refugee Council)の公報、カール・スキャンブリ(Karl Schembri)は言いました。
「我々はさらに数千人が数日中に脱出できると考えます」と彼は言いました。
アル・シャム交差点はイラク軍がユーフラテス川西岸に位置する地区から武装勢力を追い払った後で確保されたと、ラソール准将は言いました。
彼はここを使って逃げた民間人の人数は言いませんでした。
イラク軍が攻勢を始めた5月23日以降、20,000人以上が街と包囲された地域から逃げたと国連は6月8日に言いました。
しかし、安全なルートの不足は彼らの脱出を非常に難しく、危険にしました。
少なくとも12人がユーフラテス川を渡る間に溺れたと報告されました。
政府が支配する前線へ辿り着いた人々は、彼らが狙撃兵の発砲とイスラム国が軍の前進を遅らせるために道路沿いに仕掛けた爆発物を避けて数日間歩いたといいました。
政府当局者は民兵が街を守るために厳しい戦いを行っていると言いました。
ハイダル・アル・アバディ首相(Prime Minister Haider al-Abadi)は、イラク軍が民間人を守るために慎重に進んでいると言います。
イラク軍は米主導の同盟国の空爆とイランが支援するシーア派民兵とスンニ派部族戦闘員の地上軍による援護を受けています。
シーア派民兵は宗派の感情を煽るのを避け、イラク軍の前線後方に展開し、直接街へ攻撃に参加しませんでした。
記事は一部を紹介しました。
脱出ルートがどこかは分かりませんが、ファルージャの南の郊外にあるダムを兼ねた橋ではなさそうです。市内には2本の大きな橋がかかっており、このどちらかが脱出ルートでしょう。
橋と橋との間は600m程度ありますが、東岸にイラク軍は進出しているのでしょうか。双方の支配地域がどうなっているかが分からないので、脱出ルートがどれくらい安全かは分かりません。もう少し情報が欲しい。
作戦が順調に進んでいるようですから、このまま進んで欲しいと願うしかありません。
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