イスラム国がシリア、イラク、リビアで反撃
alarabiya.netによれば、国際的に支援された軍隊がシリア、イラク、リビアでイスラム国が支配する領域を削り取ったものの、民兵たちは今週、堅固な反発を示しました。
イスラム国の軍隊はラッカ(Raqqa)の近くで、シリア軍が得たものを押し戻す、素早い反撃を行い、シリア軍にきまりの悪い後退をさせました。
ファルージャ(Fallujah)北部と西部の過激派の孤立地帯は水曜日にイラク精鋭特殊部隊を寄せつけず、大きな前進を妨げ続けました。
リビアのシルト(Sirte)の戦いでは、イスラム国の拠点を包囲する政府派の部隊は、再開した戦いで36人が殺され、唖然とさせられました。
ちょうど2週間前、イスラム国は2年前に大きな領域を獲得した地域において、3カ国すべてで後退を被りました。
シリアのラッカ州でのシーソーのような戦いは、木曜日に地域を政府軍から取り戻し、荒れ狂いました。
2日前、シリア軍はラッカへの直接のラインを開くサワラ(Thawra)のイスラム国が支配する油田を占領し、タブカ空軍基地(Tabqa)を奪還する構えを見せました。
モハマド・ジャベル退役将軍(retired Gen. Mohamad Jaber)は「イスラム国がこの地域で精鋭特殊部隊「砂漠の鷹(the Desert Hawks)」と戦うために新しい戦術を採用したことを理解するのが重要です」と言いました。
水曜日に自身のフェイスブックで、彼は民兵が政府派の前線へ爆薬を積んだ車を送っており、タブカの戦いが厳しく重要なものになると予測しました。
活動家は、ロシアに支援されたシリア空軍が今週早くに政府軍が損失を受けた後、イスラム国を攻撃したと言いました。
米主導の同盟国もラッカを空爆しました。
同盟国の報道官、クリストファー・ガーバー大佐(Col. Christopher Garver)は、火曜日にラッカの近くで4回の空爆が行われたと言いました。
空爆はイスラム国の戦術部隊、金融センター、司令部、石油施設を狙ったと、ガーバー大佐は言いました。
犠牲者の報告はありませんでした。
活動グループ「Raqqa Is Being Slaughtered Silently」は、少なくとも1回の空爆がイスラム国と共に戦うために来た外国人民兵の間で人気がある地域を狙ったと言いました。
シリア北部では、アメリカが支援するシリア系クルド軍がトルコ国境からラッカへつながるマンビジ(Manbij)でイスラム国民兵を包囲しました。
ファルージャを奪還するイラク軍の攻勢は、水曜日に2カ月目に入り、包囲地帯からイスラム国を追い払おうとし続けました。
イラク特殊部隊は先週、街中心部に前進し、政府施設と中央病院を奪還しました。
当局は彼らがまだ領域を守るために活動しているといいました。
中央病院で、アハメド・アハメド伍長(Corp. Ahmad Ahmad)は、爆発物処理の専門チームが不足し、大半が前線に派遣されているため、爆発物が取り除けたのは1階のみだと警告しました。
アハメド伍長は、彼の部隊は幹線道路沿いのカリファ・モスク(the Khalifa Mosque)を含め、周辺の建物の家屋捜索はやっていないと言いました。
「現在、我々は道路の爆薬除去に集中しています」と言い、建物を捜索するのは綿密なプロセスは、より多くの兵を必要とし、より多くの犠牲を出す恐れがあると付け加えました。
リビアのシルトでは、イスラム国民兵との激戦が国連が支援する政府と提携する民兵36人を殺しました。
大半が西部の町、ミスラタ(Misrata)から来た民兵は、5月以降、北アフリカでイスラム国最後の拠点、シルトの完全な支配を得ようとして戦っています。
市内へ急速に前進した後、民兵はイスラム国の連続した自爆攻撃のあとで速度を落としました。
ミスタラの病院広報は、大半が銃撃戦で、殺された民兵36人と共に約140人が負傷したと言いました。
イスラム国民兵はカダフィ大佐が立てた不規則に広がるワガドゥーグー・コンベンション・センターの司令部に身を潜めたとされています。
記事は一部を紹介しました。
3カ国で一斉に反撃というのが、各地での判断なのか、インターネットなどでのアピールのために中央から出された命令だったのかが気になりますが、反撃の内容を見ると、前者のようです。
内容は想定できる範囲内で、これくらいの反撃はあって普通です。また、イスラム国側が劣勢の結果なので、感じは悪くありません。
ジャベル将軍が「新しい戦術」といっていますが、要するに「自爆攻撃」のことみたいですから、大して目新しくもありません。
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