ラッカのイスラム国を完全封鎖へ

2016.6.3


 alarabiya.netによれば、アメリカが支援するシリア人戦闘員が、イスラム国に対する主要な新しい攻勢において、自称カリフから外界への最後に残るアクセスルートを遮断すると木曜日に明言しました。

 マンビジ(Manbij・kmzファイルはこちら)周辺の、同盟国の空爆と米特殊部隊の支援を受けた攻撃は、シリア北部のユーフラテス川西岸を占領することで、シリア・トルコ国境でイスラム国の最後の80kmの範囲を遮断することを狙っています。

 成功すれば、それはワシントンの長年の狙いを達成し、2年前にイラクとシリアの領域からすべてのイスラム教徒に対する統治を宣言した時以来、イスラム国に負わせた最大の戦略的勝利の一つとなるでしょう。


 記事は一部を紹介しました。長い記事ですが、時間がないため冒頭部分のみとします。

 ラッカが全方位で包囲されていく過程が進んでいます。外堀から埋めていき、最終的に本丸を落とすのです。その内、投降勧告も行われるでしょう。人道的見地もありますが、脱走兵を出させて同士撃ちが起きることも狙えます。

 もともとイスラム国の戦略構想が間違っていたのです。広大な領域を支配しても、維持できなければ意味がありません。最初から占領地域が広すぎたのです。

 犠牲も必要で、時間もかかりますが、イスラム国の命運はすでに尽きています。あとは北アフリカへの転戦がどうなるかが問題です。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.