シリア軍がタブカダムへ向けて前進
military.comによれば、アメリカが支援するクルド人主導の戦闘員が北から前進する中、ロシアが支援するシリア軍は6月4日にラッカ州(Raqqa)のイスラム国の防御陣地へ前進し、挟撃でイスラム過激派を捕まえる兆しを見せました。
ロシア軍の航空支援を伴う南西からの電撃的前進は軍隊を、国内最大のダムがあるユーフラテス峡谷の街、タブカ(Tabqa)から数十km以内に運んだと、人権団体「the Syrian Observatory of Human Rights」は言いました。
ラッカ市から約50kmにあるダム(kmzファイルはこちら)は、アメリカが支援する、先月始まったクルド人が主導する攻勢の攻撃目標でもあります。
政府軍がラッカ州に入ったのは、2014年8月にイスラム国に追い出されてから初めてです。
正規軍はロシア軍が新たに訓練した民兵に支援されていると、人権団体の理事、ラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)は言いました。
彼はトルコ国境でイスラム国が支配するイスラム過激派が支配するラッカを切り取る兆しを見せる2つの攻勢は、ロシアとアメリカが彼らのシリアの同盟者によって、作戦を秘密で調整しているという疑いを起こしました。
「アメリカとロシアの間に申告されていない調整があるようです」と彼は言いました。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣(Foreign Minister Sergei Lavrov)は、土曜日にジョン・ケリー国務長官(Secretary of State John Kerry)とシリアについて議論したと、ロシア外務省は詳細を伏せて言いました。
少なくともイスラム過激派26人と政府軍兵士と民兵9人が前進の中で戦死したと人権団体は言いました。
記事は一部を紹介しました。後半は省略しました。
先日からシリア軍がラッカに向けて前進しているとの記事を見ていましたが、どこを占領したのかが分かりました。
タブカダムは以前から何度も取り上げている場所です。 ラッカに近く、ラッカに南東から進撃できる重要な場所です。
しかし、アメリカとロシアがラッカ攻略に関して調整しているとは考えませんでした。むしろ、奪い合う形になると予測していました。
お互い、戦力の不足がありますから、ラッカを占領するまでは協力し合うという選択肢があるのは当然です。しかし、その後の線引きはどうするのでしょうか?。さらに北東部の戦闘も考えると、ラッカで反目し合うのは早計なのも確かです。
すると、お互いに「テロとの戦い」で協力し合いながら、互いに相手をけん制するような関係が続くということになります。ゲーム理論的にはそれが最前です。
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