南スーダンのマシャル派軍隊は壊滅の可能性
sudantribune.comによれば、国連は首都ジュバ(Juba)で対立する軍隊が関与した衝突の後、南スーダン政府による移動制限を非難しました。
国連事務総長の報道官、ステファン・デュラリック(Stephane Dujarric)は、国連安保理はジュバの状況のブリーフィングを受けたと言いました。
「平和維持活動担当事務次長ハーブ・ラドソウス(Hervé Ladsous)は今朝、南スーダンに関して安保理事会にブリーフィングを行いました。彼は国連派遣団(UNMISS)が治安状況、安全、要員と国連施設の資産を評価するために再び限定的なパトロールを行えていると言いました。
しかし、彼は移動の自由の確保は、治安部隊が派遣団の移動を経路のあらゆる段階で制限しているため、困難な闘いのままだと指摘しました。彼は南スーダン政府がUNMISSと人道主義の活動家の移動の自由と、被害を受けた大衆へ孵化勝つな支援を提供するために接近手段を認めるよう訴えました。
人道主義のパートナーは民間人少なくとも42,000人がジュバでの戦闘によって難民になっていると見積もりました。それらの内、7,000人は2カ所のUNMISS施設におり、残りの約35,000人は世界食糧計画(WFP)の施設と、非政府組織の施設、市内の教会数カ所に避難しています。
ラドソウスは国連安保理に向けた報告書の中で、暴力が再開する潜在性と国の他の部分への波及について重大な懸念を表明しました。
派閥が故意に和平合意の実行を行き詰まらせようとしていると指摘して、彼はサルバ・キール大統領(President Salva Kiir)とレイク・マシャル第一副大統領(First Vice President Riek Machar)の間の2015年8月の和平合意の実行を妨害した指導者と指揮官に対する狙いを絞った追加制裁と共に武器の通商禁止を緊急に再考する事務総長の安保理への要請を繰り返しました。
南スーダンへの事務総長特別代表、エレン・マーグレーテ・ロジュ(Ellen Margrethe Løj)も非公開で安保理にブリーフィングをしました。
UNICEFも、彼らとパートナーたちはジュバでの戦闘で難民となった数千の人々に緊急の救命支援を提供していると報告しました。
市内で移動が可能になるとすぐに、補給のためのトラック4台がUNICEFの倉庫を出発し、ジュバの国連施設へ運びました。
荷物は飲料水容器と石鹸のような衛生用品と共に栄養不良治療のための補給品を含みました。一次医療キットと子供向けの娯楽用品は明日出荷されるでしょう。
sudantribune.comによれば、ジュバでキール大統領の軍隊と戦って、地上と空から継続的な攻撃を数日間受けるようになった後、マシャル第一副大統領は軍基地と居住地域を変更しました。
彼の報道官は、彼らの軍隊がジュバから南西に約5kmのジュベル・クジュア(Jebel Kujur)の背後に配置されたことを認めました。第2基地は再配置しましたが、ジュバ近郊のままです。
「彼らは基地を再配置しましたが、それらはジュバ地区近郊のままです」とジェームズ・ギャトデット・ダク(James Gatdet Dak)は水曜日に言いました。
彼は、この決定は月曜の夜に停戦を宣言した後、キール大統領の軍隊からさらなる暴力を避けるためだと言いました。
これは基地近くのマシャルの住居が武装ヘリコプターで狙われて、爆撃され、破壊された後になされました。しかし、彼は負傷せず、彼の当局者は彼は爆撃された時に家の中にいなかったと言いました。
ダク報道官は、それでも彼のボスは和平合意へ全力を投じたままで、彼の軍隊に彼が月曜日に宣言した停戦を尊重するよう命じたと言いました。
反対勢力指導者の報道官は暴力へ戻らないように、対立する軍隊の間に緩衝地帯を作る第三勢力の軍隊を派遣する必要を提案したと付け加えました。
彼は、第三勢力の軍隊は現在のUNMISSの国連平和維持軍が望ましいが、その他の国がUNMISSの委任と指揮を受ける限り軍を提供できると付け加えました。
彼はマシャルが2013年12月にキール大統領の軍隊にジュバから追い出された時と同じように、ブッシュの中に戻っているとの報道を否定しました。
「違います。彼はブッシュの中に戻っていません。彼はジュバでさらなる暴力を避けたいだけです。必要な治安問題がなされたら、彼はジュバのオフィスに戻ります」とダク報道官は付け加えました。
戦闘は金曜日に勃発してから月曜日まで、1,000人を超えるマシャルの軍隊とキール大統領の軍隊との間で勃発しました。元反政府指導者の軍隊は伝えられるところでは、ジュバ市内と周辺に20,000人とされる政府軍のために、4日間の戦闘で圧倒されました。
情報筋はキール大統領の軍隊は衝突の間に新しい戦闘員を増援として連れてくることができて、マシャルの軍隊は彼の兵士が市内で医療を受けられない一方で、使い尽くされ、数で凌駕されたと言いました。
停戦合意が成立して、JICA職員も脱出できた。どうやら南スーダンの争乱は落ち着いてきた、自衛隊の派遣隊も無事だろうというのが日本国内での認識です。
前回と今回の記事で、それはとんでもない勘違いである可能性が出てきました。
やはり、キール大統領が再びマシャル副大統領を殺そうとしたのが真相と思われます。現在、市内では生き残った副大統領派の兵士の掃討が続いているのです。「散発的な戦闘」と報じられているのは、騒乱の終結を意味するというよりは、敗残兵狩りで、そこでは恐るべき殺戮が繰り広げられていることを意味します。
マシャルが首都に帰還することになった時、私はこれがマシャル抹殺を生む可能性を指摘しました(関連記事はこちら)。マシャル側が反乱を起こす可能性もあるとも書きました。しかし、北部が拠点のマシャルに対して、キール大統領の方が首都に兵力を集めやすいのですから、前者の方が可能性は高いことになります。
まさに、予測したとおりになったのであり、これを予測しなかった国連は反省すべきです。まとまるはずがない停戦を実施して、余計に死傷者を出しただけです。
まして、マシャル派の方が以前から知的な発言をしていることから、復興のためには彼らの力が必要なところ、ほぼ全滅に導いたのです。
数日後にはマシャルがキール大統領の軍隊に拘束され、反逆の名の下に処刑されるのを、世界は目撃することになるかも知れません。
この段階で自衛隊が撤退すると、市民を守ることができなくなると主張する人がいますが、自衛隊は基地内で待機しているだけで、目の前で起きている殺戮に手を出すことはできません。
一体何のための平和維持活動ですか?。
どうせ日本政府は、南スーダン派遣は「瑕疵はなかった」「問題はない」「批判はあたらない」というに決まっています。
|