インシルリク空軍基地がクーデターで一時閉鎖
military.comによれば、トルコがクーデター未遂に引き続いて土曜日に閉鎖した空域を開くことに同意した後、イスラム国との戦いに関与する米軍の軍用機が日曜日午後、インシルリク空軍基地(Incirlik Air Base)で任務を再開しました。
「トルコの同盟者との緊密な調整の後、彼らは軍用機に空域を再開したと、米国防総省報道官ピーター・クック(Peter Cook)は言いました。
「その結果、トルコの空軍基地すべてで対イスラム国の同盟国の航空作戦が再開しました」と彼は言いました。
基地再開の発表の直前、基地のトルコ人指揮官がクーデター未遂への関与により拘束されたと報じられました。
インシルリクの米軍施設はまだ内部電源で活動していますが、希望は商業用電源がすぐに回復することだと言いました。
「基地活動は影響を受けませんでした」とクック報道官は言いました。
土曜日、トルコ当局は基地への商業用電源(国営)を遮断し、政府が金曜夜のクーデターを企てたトルコ軍の中のグループを支配したと数時間後にインシルリク周辺の空域の閉鎖を命じました。
一部の当局者はこの動きは反政府派のトルコ航空資産が基地の外へ飛行できないようにするためだったと言いました。
インシルリクからイスラム国に対する戦いで重要な役割を演じている米軍の戦闘機、無人機、空中給油機は待機しています。
日曜日の朝、商業用電源はインシルリクで遮断されたままで、基地は発電機への依存を強いられています。
インシルリク周辺の空域も閉鎖されたままだと、米軍欧州軍司令部は日曜日に言いました。
土曜日、イスラム国に対する同盟国の空爆の回数は過去数日の23回に比べて17回で、インシルリクでの活動停止の結果で減った徴候はありませんでした。
今月初めから米主導の同盟国は毎日17〜29回の空爆を行いました。
クーデターの詳細がいまのところ不明ですので、その余波に関する記事を一部紹介しました。
米軍は地中海に空母も配置しているので、そちらからの出撃で対応できたということでしょう。影響が小さくてよかったと思います。
トルコのクーデターですが、世俗主義の代表であるトルコ軍がイスラム教を重視するエルドアン大統領に反発して起きたとの見方があります。エルドアン大統領派かなり問題のある人物ですが、トルコが置かれた現状からして、クーデターを国民が支持する余地はまったくなかったといえます。シリア内乱とそこから生まれた難民対策、イスラム国対策、ロシアとの関係改善など、政治的課題が多すぎて、クーデターによる政権転覆へ流れを変えるのは不可能です。
ところで、南スーダンの自衛隊派遣部隊も自家発電機を持っているのでしょうか?。今回の衝突の間、停電にはならなかったのでしょうか?。
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