米軍基地へのテロ攻撃を計画した男が逮捕

2016.7.6


 military.comによれば、元州兵の兵士がイスラム国を助け、米軍に対するフォート・フッド(Fort Hood)基地型の攻撃を計画したことを企んだ件で起訴されました。

 スターリング(Sterling)出身の26歳のモハメド・ジャロー(Mohamed Jalloh)は火曜日午後にアレキサンドリア(Alexandria)の連邦法廷に最初の出廷をすることになっています。

 火曜日に公表された法廷の記録は、ジャローが州陸軍の元隊員で、急進的な聖職者アンワル・アル・アウラキ(Anwar al-Awlaki)の説法を聴いた後で手をひいたことを示します。

 法廷宣誓供述書は、ジャローが13人を殺した2009年のフォート・フッド基地銃撃事件と同様の攻撃を行うことを検討したという3ヶ月間のおとり捜査を説明します。

 法廷の記録はFBIがジャローがシャンティイ(Chantilly)の銃砲店で土曜日にアサルトライフルを買っているのを見たことを示します。

 宣誓供述書は当局がジャローがライフルを彼自身が使うのか、情報提供者のために手に入れたと考えているのかを示しませんでした。

 彼は日曜日に逮捕されました。

 ジャローの兄妹、ファトマト・ジャロー(Fatmatu Jalloh)は電話インタビューで、彼女は兄妹の弁護士の一人として活動しているといいました。

 彼女はまだ封印された告訴状を見ていないものの、彼がイスラム国を助けたことを否定しました。

 ジャローは宣誓供述書でシエラレオネ出身の帰化した米国民として確認されます。

 供述書には、調査が氏名不詳のイスラム国のメンバーがジャローと政府情報提供者の採用を仲介した3月下旬に始まったとあります。

 供述書によると、ジャローは政府情報提供者と交流する前にイスラム国のメンバー(現在は死亡)と連絡していました。

 FBI捜査官は供述書で、彼はジャローが今年早く、アフリカへの旅行でイスラム国のメンバーと会ったと考えると言います。

 4月、ジャローは情報提供者にフォート・フッド型の攻撃を行うことを考えていると言いました。

 供述書によると、説明を促すとジャローは「ニダル・ハサン(Nidal Hasan)型のもの。私が考え始めているのは、そういうものです」と言いました。

 4月後半、ジャローは情報提供者に、イスラム国グループはジャローに、攻撃に参加したいかどうかを尋ねていると言いました。

 供述書によると、ジャローはイスラム国の代表に「私は本当にやりたいし、約束してやらないのは望みません」と言いました。

 5月、供述書によると、ジャローはイスラム国に500ドルを寄付しようとしましたが、金は実際にはFBIの口座に送られました。

 先月、供述書はジャローがノースカロライナ州のシャーロット(Charlotte)へ武器を買おうとしてもう一人の人物と共に車で行きました。

 金曜日、ジャローはAR-15アサルトライフルをシャンティイの銃砲店で買おうとしましたが、適切な書類がなかったために拒否されました。

 供述書は、彼が翌日引き返し、別のアサルトライフルを買ったといいます。それは彼が店を出る前に使用不能を宣告されました。


 記事は一部を紹介しました。

 ローンウルフ型のテロ攻撃が未然に防がれたということです。銃砲店で銃を買ったところで逮捕されたのでしょう。

 多分、アフリカ旅行がFBIの目を惹き、イスラム国のメンバーを名乗るおとり捜査官が彼に接触したのでしょう。おそらく、シャーロットに同行したのが捜査官で、銃を買ったところで「そこまで」となったのでしょう。

 一般の銃砲店で売られているアサルトライフルはフルオートマチック式ではありませんが、改造することで連射できます。

 しかし、米軍基地で事件を起こすには、基地に入る必要があります。元州軍隊員ということで合法的に入るつもりだったのか、基地の軍属にでもなって出入りするつもりだったのかは分かりません。

 アウラキの説法を聴いたのは逮捕の後だったのでしょうか。FBIは単に逮捕するのではなく、テロ志願者のモチベーションを砕く戦術も使っているのでしょうか。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.