クルド軍がモスル周辺で前進中
alarabiya.netによれば、月曜日、イラクのクルド軍は要塞モスル(Mosul)の近くのイスラム国グループから、いくつかの陣地を奪う2日間の攻勢を完了したと、当局者は言いました。
ペシュ・メルガ軍は日曜日にモスルとイルビル(Erbil)の間のニナーワ平原(Nineveh)の村を奪還するために攻撃を開始しました。
クルド軍司令官は、奪還した10カ所の村の名前をつけた声明を出し、奪い返した地域は150万平方kmだと言いました。
クルド地域安全保障理事会の長、マスロア・バルザニ(Masrour Barzani)はソーシャルメディア上で、前進はイスラム国の拠点、モスル周辺の掌握を強化すると言いました。
奪還した地域はモスルの南東30〜40kmです。
ペシュ・メルガ司令官は、作戦でイスラム国のメンバー130人が殺されたと言いましたが、自軍の犠牲者の人数は提供しませんでした。
匿名を希望した上級将校は日曜日に、クルド軍のメンバー少なくとも7人が殺されたと言いました。
地元の衛星チャンネル「Kurdistan TV」の記者も日曜日に、彼が乗っていたペシュ・メルガの車列を迫撃弾が攻撃した時に殺されました。
モスル当方での最新のクルド人の前進は、数週間いくつかの前線で起きている作戦を形成する一環です。
イラク軍も、モスル周辺に基地を設置し、イスラム国最後の要塞の周りで縄をしめはじめるために、チグリス川の峡谷を北方に苦労しつつ進んでいます。
ハイダル・アル・アバディ首相(Prime Minister Haider al-Abadi)は2016年末までにモスルを奪還し、イスラム国を国内から一掃すると言いました。
記事は一部を紹介しました。
モスルから30〜40kmの場所はチグリス川の支流である大ザブ川(Great zab)とモスルとイルビル間の道路が交差する付近です。
イラク軍はチグリス川を攻め上っています。
つまり、イラク軍が南から、クルド軍が南東からモスルを攻める形が形成されつつあるということです。北部からもクルド軍が攻める可能性がありますね。
悪くない感じですが、アバディ首相がいうように今年末までは、イラク軍の状況から見ても、実現は困難に思います。イスラム国が弱体化していれば別ですが。
とにかく、早くイラクのモスルと、シリアのラッカを奪還して欲しいものです。それがイスラム国壊滅の鍵です。
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