マシャル本人も首都へ進撃すると宣言
7月29日付けのsudantribune.comによれば、南スーダンの元第一副大統領、レイク・マシャル(Riek Machar)は、第三勢力の軍隊が素早く展開されなければ、すぐに彼の軍隊がジュバを占領し、サルバ・キール大統領(President Salva Kiir)によって、不法に破棄された2015年8月の和平合意を元に戻すと警告しました。
戦車と武装ヘリコプターに支援されたキール大統領の軍、少なくとも10,000人が、マシャルを首都周辺に潜む場所から見つけだすために戦う時、ジュバ周辺のブッシュの中で3日間、激戦を戦っています。
数百人の負傷兵が、森林での戦闘の結果、すでに病院へ連れ戻されており、両者の死者は数百人になる恐れがあります。
しかしマシャルは、攻撃が続き、二つの対立する軍隊を分離するために展開されないなら、和平と安定を回復するために、彼の軍隊がジュバへ進軍するように命じると警告しました。
「我が軍は首都ジュバを攻撃して、支配する準備ができています」と、マシャルはトルコの通信社「Anadolu」に言いました。
7月8日に彼の戦闘員と政府軍の間で暴力が再開し、彼の兵士1,300人との4日間の戦闘と、彼を殺すために彼の住居を武装ヘリコプターが攻撃したあと、7月11日にマシャルは姿を隠しました。
「目標が私を排除することと知った時、私は姿を消しました」と、彼は電話インタビューで言いました。
現在、ジュバ周辺で、両者が他の地域からの増援を運び、戦闘が首都へ近づき、首都そのものの中で再開する恐れもあります。
マシャル軍がジュバに近づいたと報告され、キール大統領の軍隊と彼個人の厳重に警護された基地と彼の牛の牧場辺りで衝突した時、木曜日に重砲の砲声が聞こえました。しかし、キール大統領の牛、数百頭は逃げたとされています。
首都の周りで拡大する戦闘を考えると、2013年よりも、さらに破壊的な影響すらある全面戦争へ戻る恐れがあります。
記事は一部を紹介しました。
昨日に引き続いて、マシャル本人から首都を占領するとの宣言です。
今回は国連軍の展開をさらに要求している印象があり、本気で首都に攻めるつもりなのか、国連軍の展開を促すための脅しなのか、多少迷う部分はあります。
兵数では圧倒的にキール大統領側が有利であり、北部から増援が来ない限りはマシャル軍に勝算はないはずです。ところが、政府軍側に大きな被害が出ているというのですから、マシャルの主張もあながち嘘とは思われません。政府軍は士気の低い軍隊なのかも知れません。
また、マシャル軍が優勢ならば、国連軍の介入を待たずに、自分で首都に攻め上ればよいことですから、本音では進撃はしたくないのかも知れません。あるいは、国連軍が介入することが理想的だと考えているのかも知れません。
3日間も20倍の勢力が敵と戦えば、すでに何らかの成果が出ているはずです。政府側から発表がないのは、出すに値する成果が出ていない可能性もあります。
とにかく、軍事常識では理解しにくいことが起きているので、情報をよく見ていくしかありません。
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