南スーダン政府と国際社会の見解が対立

2016.8.26


 sudantribune.comによれば、サルバ・キール大統領(President Salva Kiir)が指揮する南スーダン政府は、彼らの和平のパートナーで、元第一副大統領のレイク・マシャル(Riek Machar)がジュバ(Juba)に戻らないことを望み、連立政府の中の彼の地位はないと考えているといいます。

 キール大統領と組む高官は水曜日、キール大統領とマシャルが署名した2015年8月の和平合意を完全に実行するとの意欲を発表しました。

 地方分権化と政府内の連携に関する大統領顧問のトア・デン・マーウィン(Tor Deng Mawien)は、不在のためにキール大統領によりマシャルが第一副大統領の立場から一方的に排除されたあと、彼の交替としてタバン・デン・ガイが指名されたことで、和平の実行は急速に動いていると説明しました。

 「事件の転換と動きのレベルを追っている者は誰もが、パートナーを見つけたために、和平合意を実行するための関与を示してきたことにおける速度を認めます。タバン・デン・ガイ将軍(General Taban Deng Gai)は、国を前進させるために和平合意を実行するため、大統領と協力して活動する意欲を示しました。これは非常に重要なことです。どの地位を誰が占めるかではありません」と、キール大統領の親族で、強力な政治上の同盟者であるマーウィンは言いました。

 マーウィンはIGADの結果による勧告の通りに、現在の国家統一の暫定政権と共に、地域及び国際社会が支援の手を伸ばし、共に活動するときだといいました。

 「いま、よりよい活動関係がある大統領府内で、こうした変化が行われているので、地域及び国際社会は、合意実行の支援をもたらし拡大するために、この新たな精神と協力の活動環境にアドバンテージを取るべきです」と彼は言いました。

 他方で、駐米南スーダン大使館の上級代表の一人、ゴードン・ブアイ(Gordon Buay)は、世界はいまや、キール大統領とマシャルが共に活動するのが困難なのを理解し、ガイが指名されたことを受け入れていると言いました。

 「全世界は、今年7月8日の事件と2013年12月15日を結びつけて考えると、全世界はレイク・マシャルがキール大統領と共に活動できないことを確信しています。従って、世界はタバン・デン・ガイがキール大統領を和平を実行することを受け入れます。なぜなら、マシャルをジュバの大統領宮殿へ戻すことは灯油やベンゼンの近くでマッチを擦るようなものだからです。その結果は、炎、炎、炎、炎、そして炎です」とブアイは水曜日にワシントンで言いました。

 彼はさらに、マシャルはいわば簡単に爆発して人を殺せる可燃性の製品で、世界の指導者たちはマシャルは国家統一の暫定政権の中に居場所がないとの当然の結論に達したと主張しました。

 他方で、ガイは部屋を冷やすエアコンのようだと説明しました。

 彼はキール大統領と共に南スーダンを冷却するための適任者です。

 しかし、IGADのコミュニケと国連安保理事会決議はマシャルの交替は和平合意に適合せず、マシャルを第一副大統領の地位へ復帰させるよう要請しました。

 観測筋は、議会の再結成とマシャルを交替させた後のスピードが、彼をオフィスから排除し、合意の主要な規定の実行に固執しない誰かと置き換えるための秘密の陰謀があったことを示すと強調しました。


 記事は一部を紹介しました。

 前から南スーダン政府が主張していたことではありますが、徐々に態度が大きくなっていて、このままマシャルを国外追放にしたいとの意向がありありと見えます。

 また、ここまで自信を持っているのは、どこかの大国がキール政権を内密に承認した可能性も考えたくなります。

 全体的に南スーダン政府から出るコメントには品格や知性が感じられず、理屈らしいものを述べてはいるものの、人材が低質だと思えます。

 今回見せられた事件は、古典的な権力争いそのもので、鵜呑みにする国はないでしょう。日本政府は自身の都合で、南スーダンは平穏だと言い張っています。

 


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