UNMISSが性暴力防止の措置を強化へ

2016.8.3


 8月2日付けのsudantribune.comによれば、強姦を含めた性暴力の報告に引き続いて、国連南スーダン派遣団(UNMISS)は首都、ジュバ(Juba)での強姦と性暴力を非難し、ジュバ市の広範な地域だけでなく、民間人保護施設(the Protection of Civilians: PoCs)周辺のパトロールを強化したと付け加えました。

 声明でUNMISSは、広範な保護手段として、食糧とその他の物品を集めるために保護施設を出る女性と少女への平和維持軍の護衛を調整するため、地域の指導者とパートナーと活動しているとも報告しました。

 派遣団は、平和維持軍が苦難に対して民間人へ支援を与えなかったとの最近の訴えを深刻に受け止め、プロトコルの確立と合致して、特定の訴えを調査しているといいました。

 「UNMISSは、こういう虐待事件が彼らが受け持つ地域で起きたなら、彼らは無辜の民間人が傷つけられるのを防ぐために個人・共同の義務があるとのメッセージを平和維持軍全体へ強固にしました。

 国連は明白に性暴力を非難し、南スーダンの紛争の戦闘員と派閥のすべて、指揮官、責任ある指導者へ、性暴力は国際人権法の重大な違反となり、人道に対する犯罪と共に戦争犯罪となり得ることを思い出させました。

 国連は政府軍兵士を首都での強姦とその他の性暴力で非難しました。

 国連高等弁務官(UNHCR)は、戦闘はジュバ周辺で拡大し、南スーダン全体がさらに緊張しているといいました。

 UNHCRによれば、南スーダンからウガンダへの難民の流入は過去10日間で2倍になりました。

 UNHCRは、ひどい栄養失調の子供を含めた約52,000人がウダンガへ逃げるのを支援しています。

 難民は、ウガンダへの道路上にいる武装グループが、反政府派と政府軍の分蔬菜会を予想して、さらに多くの人が南スーダンから逃げるのを妨げているといいます。

 武装グループは村を略奪し、民間人を殺し、若い男と少年を彼らの集団に強制的に徴用しています。

 WHOは南スーダンの中で、7月末までにコレラの発生で21人が死んだといいました。

 一日平均35件の新患が入院し、約586件が報告されています。

 国連人道問題調整事務所の責任者、スティーブン・オブライエン(Stephen O'Brien)は影響を受けた人たちを訪問し、資金提供の要請を再開するために南スーダンにいます。

 南スーダンの人道措置の対応計画は約13億ドルを要求しましたが、供給されたのは僅か40%です。

 161万人が国内で難民となり、別の480万人は食糧供給が不安定です。

 オブライエン氏は明日、水曜日にジューバで報道関係者への説明会を行う予定です。


 記事は一部を紹介しました。

 この問題は先日日本でも報道されていました。南スーダン軍兵士が女性に性暴力を行っており、国連部隊も適切な対処をしていないと批判されました。

 戦時下の性暴力への対処を強化することは、すでに国連の主眼の一つとされています。

 恐らく、今回の集団発生した性暴力は、対立する者たちを首都から追い出すために組織的に行われたのでしょう。

 国連の対応はすでに変化していて、日本国内で叫ばれる「従軍慰安婦はどこの国でもやっていた」という主張はすでに通りません。

 大量の難民が出ており、それが南スーダン人が全面戦争を予測してのことというのは、かなりの危機感を持たなければなりません。現地ではすでに紛争が不可欠と認識されているのです。

 最初の4日間で死んだのが300人以上、その後、ジュバ郊外で政府軍が追撃して打撃を受けた結果、数百人が死んだとされています。両方合わせて500人くらいと考えることができそうです。たった1カ月で500人が死んだとすれば、1年間で死者が1,000人を超えると武力紛争ではなく戦争と分類する基準からすると、現時点でもかなり大きな武力紛争になってると言わなければなりません。

 それでも日本政府の主張は「首都は平穏」です。狂っているとしか言いようがありません。

 


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