南スーダン軍が兵士を軍事裁判にかける

2016.8.31


 sudantribune.comによれば、南スーダンの軍事法廷は先月、ジュバ(Juba)での戦闘の間の民間人殺害と略奪で兵士60人に有罪判決を下しました。

 南スーダン軍(SPLA)のルル・ルアイ・コアング准将(Brig. Gen. Lul Ruai Koang)は、サルバト・キール大統領(President Salva Kiir)が有罪兵士60人の運命を決めると言いました。

 「兵士60人は、略奪、民間人殺害、その他の不行跡を含む様々な犯罪で起訴され、有罪となりました」と、ルルは火曜日に電話インタビューで言いました。

 しかし、彼はキール大統領の軍隊が関与したとされる女性と少女に対する虐待に関する広範囲にわたる主張に反して、強姦で起訴された兵士はいないと言いました。

 先月、人道支援活動家を収容する施設が、元第一副大統領レイク・マシャル(Riek Machar)がキール大統領の軍隊と市街戦を戦った時に攻撃されました。

 「誰も申告しなかったので、我々にはUNMISSやその他の人々が報告した強姦の証拠がありません」と、ルルはさらに明かしました。

 軍報道官によれば、参謀長の命令で7月に作られた軍事法廷は市場と家の略奪と民間人殺害で訴えられた100人以上について起訴を受け入れ、60人だけに有罪判決を下しました。

 「キール大統領が法廷の判決を承認したら、判決が実行されます」と彼は強調しました。

 多くの人権団体と国連は過去に南スーダン兵士を著しい人権侵害で訴え、軍は嫌疑を否定しました。


 この問題はすでに紹介済みです。(関連記事はこちら 

 国連はこう主張します。「我々は7月8日から25日までの間に、少なくとも217件の性暴力を記録しました」。

 で、強姦での裁判は1件もなかったというのです。親告罪だから、訴えがないと扱わないとのこと。

 米軍なら、軍規に強姦罪が定められているので、訴えの有無に関係なく犯罪行為となります。

 南スーダンには、そんな規則はないようです。

 日本外務省は、こんな国を支援して胸を張っているのです。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.