南スーダン紛争、地域諸国も混乱か
南スーダンのその後の展開について、sudantribune.comからいくつかのニュースを簡単に紹介します。
8月30日付けのsudantribune.comによれば、元第一副大統領レイク・マシャル(Riek Machar)の報道官は、サルバ・キール大統領(Salva Kiir)は凶暴な専制君主で、彼が大統領である限り、国に平和は来ないといいます。
日曜日のボイス・オブ・アメリカ・ナイトライン・アフリカのインタビューで、反対勢力(SPLM-IO)指導者の報道官、ジェームズ・ギャトデット・ダク(James Gatdet Dak)は、キール大統領は指導者の地位を維持する手段として暴力にしか興味がなく、新しい国家へのビジョンを持っていないといいました。
別の電話インタビューで報道官は、キール大統領と和平を達成するのは国にとって難しいといいました。
「私は個人的に、サルバ・キールが我が国の大統領に残る限り、和平と繁栄はなく、暴力の悪循環、腐敗、部族主義、サービスと発展の欠如しかないという強い感情を持っています」とダクは述べました。
東アフリカ諸国地域ブロックのIGADは、マシャルの復帰を示唆した初期のコミュニケがありながら、マシャルを復帰させるべきか、新しい第一副大統領のガイを認めるかについて分裂しているようです。
状況は統合監視・評価委員会(JMEC)にも流れ、混乱と新しい第一副大統領と共に活動するかも知れないことを認めました。
和平合意を完全に実行するため南スーダン紛争解決合意(the Agreement on the Resolution of the Conflict in South Sudan: ARCISS)の下に確立されたJMECは、ボツワナのフェストゥス・モハエ元大統領(Festus Mogae)が議長を務めます。
IGADの参加諸国と政府派8月5日のコミュニケで、マシャルの復帰とガイの退任を求めました。
国連安保理もマシャルの交替を和平合意に合致していないとする決議を採択しました。
しかし、米国務長官ジョン・ケリーは、先週のケニヤのナイロビ訪問で、マシャルをガイへ交替させたことは間違っておらず、和平協定は当局者の交替を想定していたといいました。
8月31日付けのsudantribune.comによれば、キール大統領は最近、第一副大統領のマシャルを交替させたことで戦争に戻る必要はないと言いました。
彼はケニヤのウフル・ケニヤッタ大統領(Uhuru Kenyatta)の火曜日のジュバ訪問で、地域諸国はマシャルをタバン・デン・ガイ(Taban Deng Gai)と交替させた動きを支持するといいました。
「ウフル・ケニヤッタ大統領の来訪は、地域が我々と共にあり、政府として、我々が和平と安定を保証する我々の能力の中ですべてを行うことを示します。和平の実行は国家統一の暫定政府の最優先事項です。タバン・デン・ガイと彼のグループはいくつかの保証を行い、すでに彼らは私と政府と共に活動する準備を示しました。いまのところ、新しい協力の精神があります。これは以前に不足していたことでした」とキール大統領はケニヤ指導者の訪問中にいいました。
時間がないので、ごく簡単に紹介しました。
マシャル派はキール大統領とは共にやれないと言い、キール大統領はケニヤ大統領の訪問で自分の政権が認められたと言っています。
IGADがぐらついているのが本当なら大変なことです。キール大統領の思いのままに、和平が破壊されることになります。
この記事で一番問題なのはケリー国務長官の発言です。やはり、彼は大統領にならなくてよかったと思いました。
当局者の交替は正常に行われる場合にだけ有効です。ガイはすでに反対勢力から縁切りされていて、代表者とはいえません。マシャルが武力で追い出された可能性がある以上、これを前例として認めれば、後に続く者たちが出るに決まっています。こういう考え方はヒラリー・クリントンは好まないでしょう。
非常に気になる記事です。
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