スーダンが反政府勢力追放で南スーダンに圧力
sudantribune.comによれば、スーダン政府は日曜日、サルバ・キール大統領(President Salva Kiir)の政府が2つの地域とダルフール(Darfur)で戦争を行っているスーダン人武装グループを追放しないのなら、国境を閉鎖すると言いました。
先月8月、スーダン政府と南スーダン政府は、タバン・デン・ガイ第一副大統領がスーダン当局との会談の間に、南スーダンの反政府勢力の存在を議論し、3週間以内に具体的な処置をとると誓約したと言いました。
先週、南スーダン軍報道官、ルル・ルアイ・コアング(Lul Ruai Koang)は、最高司令部から命令を受け取れば、北部付近で戦う反政府勢力を追放すると言いました。
カマル・イスマイル外務大臣(Kamal Ismail)は、タバン・デン・ガイ第一副大統領は、ハルツーム(Khartoum)への最近の訪問の間に、21日以内にその領域から反政府勢力運動を追放すると誓約したと言いました。
「この合意を果たすことに南スーダン政府が失敗したことは、スーダン領域を通って南スーダンへ人道支援物資輸送を止めることを伴います」と彼は声明の中で言いました。
大臣はさらに、彼らがこれに関する南スーダン政府の決定を緊密に監視・注視すると強調しました。
「南スーダン政治当局は、(反政府)運動を追放する明確な決定をしなければなりません」「警告された人たちには言い訳はできません」と彼は強調しました。
スーダン政府と南スーダン政府は2011年7月の南スーダンの分離以降、反政府グループを支援していると非難を応酬しています。
2015年8月に署名された南スーダン紛争解決の和平合意は、暫定政府がスーダンの武装運動を追放すると定めます。
しかし、和平合意の実行への希望が薄らぎ、オブザーバーはマシャル(Machar)のグループがジュバの政府へ対して新しい戦争を準備していると言います。
記事は一部を紹介しました。
スーダンと南スーダンの反政府勢力は、待避所として隣国を利用しており、そのため両政府が相手国を反政府勢力を支援していると非難し続けてきました。反政府勢力を追い詰めると、彼らは隣国へ逃げ込んでしまうのです。
そこで、タバン・デン・ガイ第一副大統領が誓約をした訳ですが、多分、手が回らないのでしょう。約束を守らないのなら国境を封鎖すると宣言した訳です。
スーダン政府は南スーダン難民をかなり受け入れています。難民の流入へは言及していませんが、どういう影響があるかも気になるところです。
支援物資は国連や国連と連携するNGOが運ぶので、スーダン政府はそちらとの調整もする必要があり、この警告がどこまで効力があるかは疑問です。支援物資を止めることで、スーダン政府が国際社会から非難される恐れもあります。
さらに、これが反政府勢力を追跡して、越境する「緊急越境追跡」へと発展する恐れもあります。そうなると両国間の深刻な対立へと発展しかねません。
スーダン政府は警告だけに留めて欲しいものです。
|