キール派がマシャルが重傷と主張

2016.9.3


 9月1日のsudantribune.comによれば、南スーダンの反対勢力SPLM-IOの指導者、レイク・マシャルは健康を大きく向上させ、病院を退院した後、現在はスーダンの首都、ハルツーム(Khartoum)の居住地域に住んでいると、彼のメディア当局者は認めました。

 マシャルは7月8日にジュバ(Juba)でサルバ・キール大統領(President Salva Kiir)の軍隊にほぼ暗殺されかかったとされたあと、消耗した体、腫れた脚の治療を受けていました。
 
 マシャルの当局者はタバン・デン・ガイ(Taban Deng Gai)が7月の戦闘に先立って、彼が地位を得て、二人の新しいパートナーが和平合意を破棄できるように、宮殿でマシャルを暗殺するために、キールと陰謀を粉飾したと言いました。

 情報大臣マイケル・マクエイ・ルース(Michael Makuei Lueth)と外交官のゴードン・ブアイ(Gordon Buay)を含めたキール大統領当局者は、マシャルが重い肺感染症にかかり、ハルツームで彼の脚はそれぞれ切断する事になっていると主張しました。

 しかし、彼の報道官、ジェームズ・ギャトデット・ダク(James Gatdet Dak)は、この主張は合意を破壊し、国を現状へ戻すために、国を指導者が健康を損ねたり死ぬことすら望んだむ反和平分子から出た嘘だと言いました。

 「(マシャルの)健康に関することは嘘のコメントすべてはジュバから来ています。彼は消耗から完全に回復し、健康は非常に安定しています。腫れた脚は回復しました。彼はいま、歩けます。彼は病院から退院し、ハルツームの住居にいます」とダクは木曜日に言いました。

 「彼は住居で訪問者を受け、彼らとハルツームの彼の当局者と会合しています」と彼は付け加えました。

 しかし彼は、マシャルはすぐに、和平合意の崩壊について協議するために、アフリカ諸国数カ国を訪問するかも知れないと付け加えました。

 彼は今週、中央エクアトリア州・東エクアトリア州(Equatoria)で、木曜日にカポエタ地区(Kapoeta)のニューサイト(New Site)での激戦を含めた戦闘が進行していると説明しました。

 彼はジュバ・イエイ線(Juba-Yei road)に沿って戦闘があり、ジュバ・ニムレ線(Juba-Nimule road)で小競り合いが、上ナイル州のレンク(Renk)周辺、ナシル町(Nasir)、ジョングレイ州(Jonglei)で衝突があるとも言いました。


 記事は一部を紹介しました。これまでの報道に重複した部分は一部を除いて省略しました。

 キール派の言動はもはや「おいたわしい」レベルで、これこそ、7月の戦闘が彼らの陰謀であったことを示す状況証拠です。何が何でもマシャルを葬りたいために何でもする彼らのやり方の動かぬ証拠といえます。

 こんな嘘は、マシャルが公に姿を現し、ズボンの裾をまくって、義足でないことを示せば一蹴されてしまいます。

 こういう、何でもやるうさん臭い政府が作り上げた既成事実を認め、彼らを南スーダンの正当な政府とするのか。国際社会はいま、真価を問われているのです。

 昨日も書きましたが、アメリカがぐらついているようではどうしようもありません。日本外務省はどうせ何も考えないでしょう。この種の問題ではまったくあてにならないのが日本外務省です。

 


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