アメリカがイスラム国を創った?
off-guardian.orgというサイトが、オバマ政権がイスラム国を作ったという記事を報じ、その証拠として、Wikileaksが公表したジョン・ケリー国務長官の音声テープも掲載しました。
水曜日、Wikileaksは、ドナルド・トランプ次期大統領(Donald Trump)がバラク・オバマ(Barack Obama)がイスラム国の創設者であったと断定した新しい証拠、9月22日に国連のオランダ派遣任務でシリアの反政府派メンバーとジョン・ケリー国務長官(John Kerry)が会合を開いた際のリークされた音声を公表しました。
音声は、シリアでの政権交代の物語を進めるために、アメリカがイスラム国を武装させ、資金を提供したという真相を隠すために、35分間の会話がCNNで削除されたように、主要メディアがオバマ政権と共謀したという証拠も含みます。
ケリー長官はオバマ政権のシリアでの主要な目標は、政権交代とバシャル・アル・アサド大統領(President Bahar al-Assad)の排除であり、ワシントンはアサドが支援のためにロシアの方を向くとは計算しなかったと認めます。
この目標を達成するために、ホワイトハウスはイスラム国のテロリストグループが興るのを許しました。
オバマ政権はシリアでイスラム国の力が成長して、アサドがアメリカの言葉で言う外交的解決を模索し、彼に権力譲渡させるのを強いることを望みました。
これら二つの目標を達成するために、ワシントンは意図的にテロリストグループのメンバーを武装させ、シリア政府軍の輸送隊を攻撃させ、イスラム国に対する戦略的攻撃を辞めさせようとして、シリア兵80人を殺しすらしました。
「そして、我々はこれが成長すると分かりました。我々が傍観して、我々はダーイシュ(イスラム国)が力を成長させ、我々はアサドが脅えると考えました」とケリーは会議の間にいいました。
「(我々は)考えました。しかし」と彼は話し続け、「我々は恐らく、それからアサドが交渉するかもしれないように、なんとかできると考えましたが、交渉するかわりに彼はプーチンに彼を支援させました」「私はシリアで武力を行使する根拠を失いました」と結論しました。
Wikileaksによれば、「音声は公式の会議の外側で何が行われているかを垣間見せます。アメリカが語る物語と、必ずしもすべての本当の物語ではないことに注意してください」。
これよりも前に、音声はthe New York TimesとCNNが公表しましたが、両メディアはその部分の一部だけを選び、特定の面から報じ、ケリーが発した証拠となるコメントの大半を削除しました。
事実、彼らは大衆にシリアで実際に起きたことを理解させる声明を隠そうとしました。
完全な音声はthe New York Timesによって、これまでに発表されず、メディアは選んだ断片だけを公表しました。
CNNはすべての音声を削除し、これを個人の安全への懸念から参加者の一部からの要請だったと説明しました。
記事はアメリカ政府がイスラム国を武装させたとしているものの、音声からの引用を読む限りでは、大したことではなさそうです。
ケリー長官はイスラム国に武器を与えたとは言っておらず、イスラム国の成長をしばらく黙認することで、アサドを交渉のテーブルに着かせられるかも知れないと考えたと述べているだけに思えます。
元記事に掲載された音声データの内容については検証していません。声が本当にケリー長官のものかも分かりません。
アメリカがイスラム国を創ったという話は、以前から流布されていますが、確定的な証拠はありません。証拠らしいものが示されたことはありますが、イスラム国の兵士がアメリカ製の武器を使っているという程度の話です。アメリカは反政府派にアメリカ製の武器を提供していて、それがイスラム国に奪われて使われているのが真相です。
ケリー長官の話は、反政府派があまりにも不甲斐ないので、米政府内にイスラム国に対して当初期待があったという話だろうと思われます。そもそも、こんな話をシリアの反政府派を相手にすること自体が不自然です。彼らが怒り出しますから。
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