イラク軍がモスル大学を制圧完了
military.comによれば、イラク軍報道官は政府軍はモスル大学(Mosul)の広大な施設を完全に解放し、モスルを奪還する作戦で大きな前進をみたといいました。
統合軍司令部の報道官、ヤハヤ・ラソール准将(Brig. Gen. Yahya Rasool)は日曜日、キャンパスはイラク特殊部隊の完全な支配下に置かれ、彼らはイラクの国旗を建物の上に掲げたと宣言しました。
イラク軍は金曜日に大学の敷地に入り、翌日、イスラム国民兵の激しい抵抗の中、なんとかキャンパスの半分を確保しました。民兵は前進する兵士の速度を落とすために、主に狙撃兵と迫撃砲の砲撃を展開しました。
日曜日の進展はアメリカが支援するイラク軍による、ここ数週間で一連の迅速な領土の獲得で最新のものです。
記事の最後は省略しました。
モスル大学の敷地を占領すると、下の図のように、モスルで1番北にある橋と、その南にある端へのアクセスが容易になります。さらに、特殊部隊を少数、河をわたらせ、西岸の偵察を行うことも可能になります。
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図は右クリックで拡大できます。 |
ここからは人数が多く、大きな火力を持つイラク陸軍の出番です。橋に近く、イスラム国が持つ小火器の射程内にある川岸の建物を照準に収め、攻撃があればすぐに反撃できるようにしてから、装甲車両が橋に入ることになるでしょう。中州があることから、河の深さもそれほどではないでしょうから、一部は河に入って、対岸に向かうかも知れません。
敵の戦力を分散するためにも、5つの橋を同時に渡るような作戦が考えられます。そのためには、一週間程度の準備が必要です。
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