アメリカがスーダンへの制裁を一部解除
16日付けのsudantribune.comによれば、南スーダン政府は月曜日、任を離れるバラク・オバマ大統領(President Barrack Obama)が南スーダンの武装反対勢力に対抗するこの地域の諸国の側に立つという決定を歓迎しました。
大統領の安全保障問題担当顧問のタット・キュー・ギャトラク(Tut Kew Gatluak)は若い国に向けた初期のアメリカの政策における変化を外交関係の賞賛に値する移行だといいました。
「制裁と責任を分け合うことは助けにならないとは、最初から政府として我々が言ってきたことです。我々は国が、責任を分け合い、政府を否定的な力と同じとみなすことよりも、和平と安定を必要としていると言っていました」とギャトラクはいいました。
当局者は、南スーダン危機に介入したり、武装反対勢力を支援することを拒否することを含めた5カ所の主要な分野で、スーダン政府が演じる役割のためにスーダンに課した制裁を部分的に解除する米政権の決定に反応していました。
スーダン政府は南スーダンで紛争で被害を受けた地域への人道支援を河と陸地で輸送するために合同の国境を開きました。
数ヶ月前から、離任する米政権は南スーダン政府へ制裁を解くと通知し、相互関係を正常化するために二カ国に共に活動するよう助言しました。
昨年、スーダン政府派反政府指導者レイク・マシャル(Riek Machar)をハルツーム(Khartoum)へしばらくの間迎え入れましたが、南スーダン政府に対する敵対的な活動を行うことは防ぎました。
反対勢力指導者数人は、南スーダン政府がスーダンの武装グループを隠したと非難されたため、南スーダン政府に対向するスーダン政府の支援を求めました。
米政府が完全に反対勢力を排除すると言った訳ではなく、スーダンの制裁を一部解除することで、両国の間にある未決定の和平条件を解決しろとのことでしょう。
南スーダンが国連や隣国に対して不誠実なことを考えると、オバマ政権が簡単にキール政権を承認するとは思えません。
これがトランプ政権でどうなるかは不透明です。そもそも、トランプがアフリカの問題に興味を示すのかどうかすら分かりません。アメリカ映画界では、アフリカが舞台の映画に客は入らないので、企画を立てにくいといわれるくらいです。トランプの自伝を執筆したライターによると、一年ばかりトランプの家に出入りして、本を一度も見かけなかった、彼の情報源はすべてテレビだというくらいですから、アフリカのことなんか分からないでしょう。
スーダンと直ちに武力衝突はなさそうですが、懸案となっている問題に対して南スーダン政府が消極的ですから、長引くのは必至です。実際、南スーダン政府は時間稼ぎくらいにしか考えていないと思われます。
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