キール大統領がトランプ政権を歓迎

　sudantribune.comによれば、南スーダンのサルバ・キール大統領（ Salva Kiir）は、ドナルド・トランプ（Donald Trump）が率いる新しい政権とのよりよく機能する関係に楽観的だと、側近はいいました。

　地方分権と政府間連携担当大統領顧問のトア・デン・マーウィン（Tor Deng Mawien）は、キール大統領がアメリカのカウンターパートに祝辞を送ったといいました。

　「政府として、大統領自身として、彼（キール）は新しい政権との寄り機能する関係を向上するのを楽しみにしています」と大統領顧問は土曜日にいいました。

　南スーダン当局によれば、キール大統領は、新しい米政権と相互利益の問題へどう取り組むかについて「非常に明確なビジョンとスタンス」を持っています。

　側近は、キール大統領は傷を癒し、アフリカで最新の国家へ変化をもたらすために、昨年彼がはじめた国家的対話を通して国を統一すると誓ったと強調しました。

　「最初から政府の立場は、我々は罰しない、政府に同意しない人たちですら、ということです。我々は彼らに、銃を使う代わりに、テーブルに着いて、話して欲しいのです。暴力は抗議を申し出る最善の方法です」とマーウィンはいいました。

　2011年７月９日に南スーダンの独立を認めた国々の一つであるアメリカは、南スーダン国民が圧倒的に独立を支持した、民族自決に関する2011年の国民投票の基礎を築いた2005年の包括的和平合意（CPA）を作るのを助ける主要な役割を果たしました。

　これまでに、国境の境界、もう一方におけるそれぞれの国の国民の地位と権利、アビエイ地域（Abyei）の地位を含め、独立後に二つのスーダンの間の論争は未解決のままです。

　現在、米政府は南スーダンへの主要な援助国のままで、2013年12月中旬に武力危機が始まってから難民になったり影響を受けた数十万人の南スーダン国民へ重要な人道支援を提供します。

　トランプが南スーダン問題にどう対処するかは分かりませんが、そもそも、南スーダン危機を知っているかどうかが疑問です。

　彼の自叙伝を書いたライターによれば、一年近く自宅に通い、取材をしたのに、ホテルのように生活感がない自宅の中で、本を一度も見かけなかったと述べています。情報源はすべてテレビだというのです。おまけに、インタビューの間にトランプはまったく集中力がなく、遂にはインタビューを中止してしまいました。

　 トランプは専門家や側近から説明を受けるでしょうけど、自分には分からない話だから、彼らの判断にまかせることになります。その結果がどうなるかは、いまのところは分かりません。