移民禁止は米軍の通訳不足を招く?

2017.1.30


 military.comによれば、ドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)が出した、大半の難民がアメリカに入国するのを一時的に停止し、シリアからな難民の入国を無期限に終わらせる新しい大統領命令は、米軍に通訳として勤めるイラク人とアフガニスタン人をアメリカに連れてくる計画に影響を与えるかも知れません。

 金曜日の夜に署名された大統領命令は、当局が難民評価手順の評価を行う間、少なくとも120日間、すべての国からの新しい難民を保留にします。

 別の規則も90日間、イラクを含め特に危険とみなされる一連の国からの移民すべての入国口を保留にします。

 難民プログラムが再開する時、命令はアメリカは年間に50,000人の難民だけを受け入れ、現在の110,000人から下落します。

 米軍のために働く通訳は、アメリカに協力しているために暗殺の標的となることがあるため、特別移民ビザ(Special Immigrant Visa: SIV)でアメリカへの定住を申請できます。米国務省によれば、アフガンでのSIVプログラムはいまでも新しい申請者を受け付けており、イラクでほとんど同じプログラムが先の4月まで新しい申請者のために存在しました。

 イラク人申請者とその家族、約500人、アフガン人申請者とその家族、約13,000人は、最終的な承認を待って、未だにSIVのパイプラインの中にいると、国務省当局者はいいました。

 SIVの擁護団体によれば、SIV難民は米情報機関すべての綿密な評価を受けることもあり、SIVを通じた定住申請は最高3年間かかります。

 これまでに、アフガン人34,000人以上、イラク人20,000人以上がSIVプログラムから出入国管理給付金を受け取ったと国務省当局者はいいました。

 国務省は2016年会計年度中にアフガン人通訳とその家族に12,086件、イラク人に2,250件のSIVを出しました。

 国務省当局者は米政府の政策変更がイラク人、アフガン人難民へ影響を与えうるかを推測するのを拒否しました。しかし、元通訳がアメリカに定住するのを支援する退役軍人が運営する非営利団体「No One Left Behind」当局者は、アフガン人とイラク人の申請者が規則による影響を受けるかは明らかではないといいました。


 風邪のためにしばらく記事の更新を休んでいました。今後、徐々に再開していきます。

 記事は前半部分を中心に紹介しました。後半は時間の都合で省略します。

 いまのところ、影響は分からないものの、トランプ大統領の命令のために、米軍の業務に支障が出るかも知れないということです。通訳に関しては、特例が認められることになるでしょうが、制度の隙間に引っかかって、有益な人物が入国できなくなる可能性はあるでしょう。

 トランプはこんな悪影響が出ることを考えてもいないでしょう。認識したところで、彼にとっては「些末なこと」であり、「直ちに部下に是正するよう指示した」で終わることでしょう。部下たちは問題を解決するために、関係省庁の間を走り回ることになります。

 メキシコ国境の壁にしても、建設の専門家はトランプが見積もる予算では、到底、建設できないと主張しています。トランプは細かいことを詰める前に、口から政策が出てしまうので、何の裏付けもない政策を決めて、大統領気分を味わっているだけです。

 

 

 

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.