海兵隊がアフガン・ヘルマンド州へ復帰
military.comによれば、海兵隊は金曜日、アフガニスタンのヘルマンド州(Helmand)へ部隊を派遣すると発表しました。
第2海兵遠征部隊から300人の派遣は、アフガン国軍と警察の顧問・教官としての海兵隊の主要な戦いの場であった南西部の州への帰還となるでしょう。
この派遣は、2014年末に大半の戦闘部隊が引き揚げた後で始まった、進行中のNATO軍が主導する「確固たる支援任務(the Resolute Support mission)」を支援し、米中央軍司令部とアフガン駐留米軍の要請から行われます。
海兵隊の分遣隊は「Task Force South West」とよばれ、ごく最近の海兵隊戦闘派遣司令部での技能部門の責任者、ロジャー・ターナー・ジュニア准将(Brig. Gen. Roger Turner Jr.)が指揮します。
部隊はヘルマンド州に拠点を置く、第215アフガン国軍部隊と第505アフガン国家警察本部の訓練を任務とします。
木曜日にMilitary.comが報じたように、この来たるべき配備は数ヶ月間、主要な海兵隊要員により検討されてきました。
アフガンに派遣される特定の大隊は未だに特定されないものの、高官はキャンプ・ルジューヌ(the Camp Lejeune)に拠点を置く第2海兵師団の第6海兵連隊から来るだろうといいました。
「そこでの主要な作戦が終わってから、ずっと我々はアフガンに顧問を置いていましたので、海兵隊は陸軍がやっていた顧問の任務の別のものを引き受けることになりそうです」と11月に第2海兵師団の指揮官ジョン・ラブ少将(Maj. Gen. John Love)はMilitary.comにいいました。「陸軍はそれを行っていたので、海兵隊は行って、それらのチームの一つを引き継ぐことになりそうです」。
海兵隊は最後の海兵隊の部隊が2014年11月に、キャンプ・レザーネック(Camp Leatherneck)を第215アフガン国軍部隊に引き渡して、この地域から引き揚げてから、ヘルマンド州に駐留していませんでした。
海兵隊はヘルマンド州へ派遣された数年の間に、サンギン(Sangin)とマルジャ(Marjah)を含めたタリバンの温床で主要な勝利を勝ち取れたものの、撤退してからの数年間はタリバン部隊の復活に遭遇し、比較的小規模の第215部隊の能力に疑問が生じました。
2月、米国防総省当局は、この地域でアフガン軍と共に活動する陸軍部隊の分遣隊を守る力を提供するために、陸軍の第10山岳師団をヘルマンド州へ移動するかも知れないと発表しました。
海兵隊の来たるべき春の派遣は、タリバンの戦いの季節の始まり、グループがアフガン国軍と同盟する兵士への攻撃を増やすときと同時です。
「海兵隊はアフガン、特にヘルマンド州での活動の歴史があります。アフガンの防衛・治安部隊へ助言し、支援することはアフガン人と共になされる領域の獲得を支援します」と第2海兵遠征部隊当局は金曜日の発表でいいました。「ヘルマンド州へのこの新しい海兵隊の派遣は、我々のアフガン国民への永続する関与を反映します」。
ヘルマンド州はバラク・オバマ大統領がアフガンで最後の増派を認めた場所でした。これを最後に米軍は撤退の準備を開始しました。私は、この増派は米軍の要請によるもので、これで成果が出なければ撤退に向けて舵を切るための最後の派遣だったと考えています。
なので、当時は色々報じられ、私も疑問を持ちながらも、何かの成果が出るかと思ったのですが、報道はどんどん減っていきましたから、結局、成果は出なかったものと思います。それに連れて、海兵隊がどんな活動をしているのかも見えにくくなりました。記事中にある「主要な勝利」とはその前に達成していたものかも知れません。
任務の内容は、これまで陸軍がやっていたことを引き継ぐだけですが、増派時の出来事を思い出すと、なんだか不吉な感じはあります。何もなければよいのですが。
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