イラク軍がチグリス川の目前へ進む
alarabiya.netによれば、新しい戦術と調整のおかげでペースを増し、イラク軍は土曜日に、イスラム国に対して前進し、イラクのモスル(Mosul)中心部を流れる川へ近づいたと、対テロリズム部隊の報道官はいいました。
チグリス川(Tigris)へ数百メートル以内への土曜日の前進を含めたここ数日の前進は、精鋭部隊による前例のない夜間の襲撃を含み、川の東側地域数カ所から民兵を追い出しました。
対テロリズム局(Counter-terrorism service: CTS)の部隊は、モスル市内のチグリス川へ最も近いところにあり、戦略的な橋へ迫っていると報道官はいいました。
「対テロリズム部隊は「第4号橋(the fourth bridge)」から約500mへ送られました」とサバ・アル・ヌーマン(Sabah al-Numan)は記者にいいました。
CTSは過去にアル・バース(al-Baath)として知られるグフラン地区(Ghufran)を占領し、ワヒダ(Wahda)の隣の地区に入ったと、彼はいいました。
別のイラク軍の声明は、イラク連邦警察はワヒダの病院施設を奪還し、陸軍部隊が先月ここから撤退を強いられた後の重要な転換をみたといいました。
ヌーマンは、兵士たちがイスラム国の抵抗と大量の民間人の存在により数週間停滞した後でペースを増した新たな前進は、新しい戦術と軍の異なる部署のよりよい調整の結果だといいました。
CTSと連邦警察は現在、モスル南東で両方の軸線上で平行に動いていると、彼はいいました。「我々は隣り合って進み、同じレベルで前進しています。これは非常に大きな要素です。そのおかげでダーイシュは戦闘員を移動できませんでした。ダーイシュは一つの軸線(戦線)を支援するためにもう一つを犠牲にしなければなりません。我々はこの種の前進でテロリスト組織を損傷させました」。
1週間の計画の後に実施された金曜日の夜間作戦は特別な成功だったとヌーマンはいいました。
暗視装置を使うCTS部隊は、モスル東部を通りチグリス川と直角に交わる支流、コスル川(Khosr)を、イスラム国が永続的な橋を破壊した後、間に合わせの橋を通って渡ったと、彼はいいました。
米主導の同盟国の空爆はムサンナ地区(Muthanna)への前進を早めました。
CTSと連邦警察は、米主導の空軍力に支援された国軍、クルド人戦闘員、シーア派民兵で成る100,000人規模のイラク軍の一部です。
なるほど、イラク軍は異なる部隊の前進を一致させることで、対面しているイスラム国部隊がより支援が必要な方へ兵士を送れず、広い戦線に兵士を分散するよう強いているというわけです。
西岸は建物が密集していて戦いにくいとの声がありますが、私はそうは思いません。南からも前進しており、イスラム国は東と南からの圧力にさらされるからです。川を渡った時点で、モスルの戦いは終わったとの見解がイスラム国兵士にも定着するでしょう。
川に達すると、イラク軍は川へ照準線を通せる場所を攻撃できるようにして、橋を渡る部隊をイスラム国が攻撃できないようにします。また、航空部隊と連絡を密にして、遠方から橋を攻撃する砲兵を制圧しようとするでしょう。
早く結果が出て欲しいものです。
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