衝突防止で米海軍艦が位置を公表へ

2017.10.2


 military.comによれば、金曜日にナショナル・パブリック・メディア(NPR)が放送した記事によると、米海軍は混雑する海洋で活動する艦の指揮官が衝突を避けるために艦の位置を送信することを必要とする新しい指令を出します。

 それは基準からの重要な変化です。

 「OPSEC」として知られる適切な「活動の安全」を維持するために、海軍は一般的に艦の移動を通知しません。

 しかし、最近の洋上衝突にはそのプロトコルを再考している海軍士官があります。

 NPRの記事によると、海軍は自動識別システム(AIS)を使う方法を変えます。それは商船が衝突を避けるのを助けるツールとして使います。

 元第7艦隊指揮官で元海軍作戦副部長のウィリアム・ダグラス・クラウダー退役海軍中将(Retired Vice Adm. William Douglas Crowder)はNPRに、海軍艦は通常AISを受信モードだけで使い、それは彼らに他の船を見ることを可能にしますが、他の船に彼らを見せません。

 「AISは洋上で衝突を避ける唯一の方法ではありませんが、重要なツールです」と著述家で元商船船長のジョン・コンラッド(John Konrad)が語ったと伝えられました。

 「それは状況の認識にとって重要です」。

 太平洋で海軍艦が関与した最近の事故は隊員17人の命を奪いました。

 USSジョン・S・マケイン(USS John S. McCain)と商船が関与した8月21日、シンガポール東での衝突は隊員10人を殺しました。

 6月17日、日本沖合でUSSフィッツジェラルド(USS Fitzgerald)が商船と衝突した時、隊員7人が死にました。

 NPRは、フィッツジェラルドが6月の衝突の時にAISを送信していたかどうかは明らかではないと報じましたが、マケインはしていなかったことが知られていると、記事はいいました。


 遂にこういうことになりましたか。

 やむを得ない判断でしょう。最新のイージス艦が目の前にいる船に気がつかなくて衝突するのですから、

 沖合の商船航路にいる間くらいは、AISを送信モードにしましょう。どうせ基地にいる間は、そこにいると分かっていることですし。乾ドックにいる間も同じです。

 こういう結論が出たということは、事故報告書に極めて重大なミスが書かれていたということです。

 また、海軍艦の見張りが不十分なら、いくらAISを送信モードにしたところで衝突は起きます。フィッツジェラルドの事故では、商船はフラッシュライトで合図したのに、気がついてもらえませんでした。

 今のところ、2件の事故で、事故当時の見張りの活動状況は公表されていません。彼らが何をしていたのか。レーダー担当者は何をしていたのか。情報を公開し、注意を共有すべき事柄は多いはずです。

 

 


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