アフガン兵逃走の影にタリバンあり
military.comによれば、無許可離隊をしたアメリカで訓練を受ける外国人兵士の約半分がアフガニスタン出身であると、金曜日に政府監視機関の報告は言いました。
「the Office of the Special Inspector General for Afghan Reconstruction(SIGAR)」の報告によれば、2005年以降にアメリカで無許可離隊をした外国人兵士の352人中の152人はアフガニスタン人でした。
報告書は無許可離隊のアフガン人152人中の83人はアメリカから逃げたか行方不明で、27人は法執行機関により逮捕されたかアメリカから退去させられたと言いました。
国防総省によると、約2,200人のアフガン人隊員が2007年以降、アメリカで訓練を受けていました。
アフガン人訓練生の無許可離隊の率も増加していたとSIGARは言いました。
「U.S. Combined Security Transition Command-Afghanistan (CSTC-A)」アフガン人無許可離隊者事件の総計152件中の44件は、2015年1月から2016年10月の間に起こりました。
報告書は、CSTC-A指揮官、リチャード・カイザー陸軍少将(Army Maj. Gen. Richard Kaiser)が、アフガン国防省は、アメリカが資金を出した訓練に登録する間に、隊員が無許可離隊をすることを防ぐためや、無許可離隊が起きる時に何が起きるかに取り組むための包括的な方針を持っていないと言うのを引用しました。
無許可離隊をした最大数のアフガン人訓練生を持つ基地は、テキサス州アントニオ(San Antonio)近くのラックランド空軍基地(Lackland Air Force Base)で、そこはアフガン人訓練生が英語コースに参加を必要とされると報告書は言いました。
報告書にこたえて、空軍の国内問題オフィスは、生徒が必要とする、生活の質の問題に対処するためにサンアントニオ統合基地でアフガン人連絡将校に地位を確立し、起こり得るその他のあらゆる問題を解決するために、訓練施設の指導層とともに活動することを勧告しました。
SIGARの報告書によれば、一部の無許可離隊をしたアフガン人は後にインタビューで、彼らはアメリカで基地を去ったか、タリバンによる家族への脅威のために国に帰ろうとしたと言いました。
「ある訓練生は、彼女が訓練に出発した後、タリバンが家を訪問して、彼女がアメリカと関与したことで家族を脅したと言いました。他2人は家族がタリバンから脅迫状や電話を受けたと言い、他の者は彼がアメリカで訓練を受けていることで家族が攻撃を受けたと主張しました」と報告書は言いました。
報告書はアフガン人訓練生の無許可離隊事件は、アフガン国防治安軍(ANDSF)の部隊、仲間の訓練生と母国の部隊の士気の作戦準備に対する悪影響で、アメリカへの治安上の危険であるかもしれないと結論しました。
忙しさと疲労で、ほぼ一週間ぶりの更新となりました。徐々にペースを取り戻していこうと思います。
興味深い記事なので紹介しました。
無許可離隊とは、いわゆる脱走、脱柵のことですが、米軍では「二度と軍隊に戻らない」事例のみを脱走と定義していて、少しでも戻る意思があるものや、意思が確認されていないものは無許可離隊と呼んでいます。
タリバンもやるものだと思います。これが国内戦の怖さですね。アメリカに関与した者は特に目をつけて、家族を脅しているわけです。
これが本当の「脅威」ですね。日本でもあれこれと防衛議論が盛んですが、ほとんどは対立勢力を貶めるための偽物の脅威です。
アメリカから自力でアフガンへ戻れるわけはありませんが、それでも逃げようとするのは驚きです。また、母国と連絡がとれているから、家族の窮状が分かるわけで、これは米軍が兵士の通信を保証していて、アフガン人にも適用しているためかもしれません。
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