シールズがグリーンベレーを謀殺の疑惑
military.comによれば、海軍シールズ2人が6月にマリで陸軍のローガン・メルガー軍曹(Sgt. Logan Melgar)が絞殺された件で調査を受けています。
彼らは着服した軍の資金の分け前をグリーンベレー隊員に提供したものの、彼に拒絶されたとされます。
メルガー軍曹は、情報提供者に払うのに使う資金から彼ら自身のために金をとったという、海軍シールズ2人の嫌疑がかかる陰謀に気がついたあと対決したと、「the Daily Beast」は報じました。
2人の男はメルガー軍曹を不正に加えようとしたものの、提案は断られたと報道は言いました。
メルガー軍曹は後に、絞殺とみられる状態で死んだと分かりました。
シールズが死亡に関与したかどうか調査が続いているため、不明のままです。
遊撃隊員たちは当初、「目撃者」といわれましたが、当局は後にそれを「関係人」へ変えました。
当局はメルガー軍曹の死因は窒息による他殺だったと言いました。
34歳のメルガー軍曹は6月4日にマリで、西アフリカで訓練と対テロリズム任務を行う他の特殊作戦隊員数人と共同使用する米大使館の住居で、死んでいるのが見つかったと「the New York Times」は報じました。
「the Times」によれば、目下のところ殺人に関連する起訴はありませんが、2011年にオサマ・ビン・ラディン(Osama Bin Laden)を殺した有名な対テロリズム部隊、シールズ・チーム6の隊員2人が休職にされ、調査中です。
「the Daily Beast」によれば、シールズは軍指揮官に、彼らがメルガー軍曹を発見し、彼を助けようとしたと述べたとされます。
彼らはメルガー軍曹は、彼がその夜、彼が徒手格闘の訓練をしていた時に何かに陶酔していたとも言いました。
報道によれば、しかし、検死は薬物やアルコール使用の兆候を示しませんでした。
調査中とはいえ、とても気になる事件なので紹介しました。
情報提供者に渡す金は領収書がいらない金です。中にはちょろまかす奴も出てきます。実際、公安警察の金はあちこちで横領され、末端の必要としている警察官に渡らないという話も聞きます。
シールズは精鋭部隊とはいえ、その種の汚職とは無縁ではありません。
首を絞められたら特殊部隊隊員なら外せたはずですが、相手は2人でした。片方が首を絞め、もう一人は身体を拘束して、抵抗できなくしたのでしょう。
完全に息が止まるには10分間程度はしめ続ける必要がありますが、その前に意識がなくなるので、あとは楽に窒息状態にできたはずです。
容疑者たちは特殊部隊隊員だから、当然、そういう知識を持っていたはずです。
自分たちの存在意義やアフリカでの役目を考えたら、こんなことはできないはずです。しかし、それ以上に日々の任務に忙殺されているだけだと、いつしか存在意義も忘れ、目の前に置かれた金に目が行くのです。
最近、米軍で起きる事件や事故を見ると、そんな印象を持ちます。
この事件の裁判は間違いなく注目を浴びます。続報に注目していきます。
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