アメリカは韓国の原潜所有を容認
military.comによれば、海軍作戦部長ジョン・リチャードソン提督(Adm. John Richardson)は金曜日、北朝鮮に対する軍事オプションについて述べ、韓国が原子力潜水艦を開発する計画に異議を唱えませんでした。
「虚言ではありません」と、彼はアメリカが急速に進む核爆弾・大陸間弾道ミサイル(ICBM)計画について、北朝鮮に対する軍事行動を準備しているというドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)の繰り返される警告について言いました。
韓国の聯合通信社との金曜日のインタビューで、リチャードソン提督はアメリカは韓国が、北朝鮮に対するもう一つの抑止として原子力潜水艦を艦隊に追加する計画を進めても、邪魔をしないとも言いました。
選挙期間中に、韓国の文在寅大統領(President Moon Jae-in)は、彼の国は国防を強化するために原子力潜水艦を必要としていて、事前調査は韓国海軍と国防部で進行中だと言いました。
韓国には現在、16隻の通常型潜水艦があります。
リチャードソンは原子力潜水艦を獲得する決定は唯一、韓国が自身で答えを出せるものの一つだと言いましたが、彼は莫大な費用と原子力潜水艦計画を管理することの難しさも指摘しました。
原子力潜水艦乗組員のリチャードソンは「私は経験から、原子力型の海軍は大きな投資と初期投資を必要として、人的資源、工業、安全のような事柄に投資し続ける必要があると言えます」と言いました。
「そして、どんな国も原子力の軍艦を開発すべきかどうか、潜水艦やその他の何かなのかについて戦略的微積分学を行って、そのすべてはバランスがよくなければなりません」と彼は言いました。
北朝鮮は韓国の原子力潜水艦計画を韓国が時前の核兵器を開発する代わりとして否応なく注視しますが、北朝鮮の指導者、金正恩(Kim Jong-un)からの発展する脅威は、韓国と日本の両方に核オプションへの伝統的な反対を再考させています。
韓国では世論調査が韓国が核兵器を開発するのを支持することを示します。
約70パーセントはアメリカが戦術核兵器を戻すことを望みます。それは1990年代に韓国から取り除かれました。
唯一の核攻撃を経験した日本は自前の核兵器を開発することに断固として反対でしたが、韓国がそれを獲得すると反対は変わるかも知れません。
リチャードソンは、北朝鮮の脅威に対して、我々は軍事的対応を準備していますが、ジム・マティス国防長官(Defense Secretary Jim Mattis)のレックス・ティラーソン国務長官(Secretary of State Rex Tillerson)が率いる外交が第一のオプションだという言葉を繰り返しました。
記事の後半は同じような話の繰り返しなので省略しました。
韓国が原子力潜水艦を持つこと、それが対潜水艦用なのか核ミサイル搭載型かにもよりますが、これは日本にとっても脅威になり、さらなる軍拡を招きかねません。アメリカは韓国を止めるかと思っていましたが、そうでもなさそうです。
しかし、こういう場合、アメリカは原則を述べることも多く、実際に韓国が建造を決定しようとすると、口を挟むかも知れません。
もともと、軍事力でイギリスから独立した関係上、各国が武装する権利に口を挟むのは自己矛盾だという考え方が強い国です。
核兵器を搭載した原子力潜水艦を持てば、北朝鮮がミサイルを発射した場合、直ちに報復攻撃を、北朝鮮が攻撃できない場所から行えることになります。
これは当然、日本の防衛にも関係します。韓国と北朝鮮の緊張が激化すれば、日本周辺で有事が起こる可能性が高まります。そういうときの対抗策が欲しいので、核ミサイルを搭載した原子力潜水艦を持ちたくなる可能性があります。
通常型と違い、原子力潜水艦は数ヶ月間連続して任務に就けます。
極東の3つの国が核装備をすれば、一度有事になれば、攻撃は短時間のうちに行われ、結果が出ます。それを止める術はほとんどありません。ミサイルが飛び交って終わりです。
日本に北朝鮮からミサイルが飛来するのは僅か10分間です。韓国はその半分かそれ以下でしょう。攻撃を避ける術はほとんどありません。地上配備のミサイルは破壊されて、発射できない可能性があります。だから、潜水艦が欲しくなるのです。
韓国が潜水艦を持てば、あまり頭のよくない日本の指導者たちも、自前の潜水艦をと言い出すでしょう。その動きは止められない可能性が高いと言えます。日本国民も軍事知識が乏しく、精神的にも弱くて、すぐに強い武器を欲しがる性格だからです。
その結果、一つの間違いが壊滅的打撃を生み出すような軍事環境ができあがります。
私としては、韓国が原潜を持たないことを願います。
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