南スーダン議会から大金が盗まれる

2017.2.15


 sudantribune.comによれば、200万南スーダン・ポンド(SSP)が国会上院から盗まれたと当局はいいました。

 議会議長のジョゼフ・ボル・チャン(Joseph Bol Chan)は、施設の厳しい警護にも関わらず、窃盗が2月12日にオフィスで起きたといいました。

 「日曜日の朝、2017年2月12日に200万SSPが議会から盗まれたというのは残念です」とチャン氏は月曜日にいいました。

 議長は当時、任務に就いていた警備員2人が調査されていたといいました。

 チャン氏は、金はスーダン議会に与えた招待に応じて、最近、ジュバ(Juba)を訪問したスーダンのカウンターパートの歓迎会をまかなうためだったといいました。

 こうした事件が議会で起きたのは、最初の事件が昨年10月に起きた後で2度目です。

 しかし、調査委員会が何を見つけ、どんな行動をとったかは不明のままです。

 チャン氏は、類似する事件が過去に起きてから、なぜそのような大金が銀行ではなくオフィスの中に置かれたのかを十分に説明できませんでした。

 もう一人の議員は議会が公の抗議を避けるためと、下院に対するマイナスの影響があるとの認識から、声明を作らされたといいました。

 「調査は内密で行われることになっていましたが、議会の我々は拒否しました。盗まれた物が公金で、大衆が判断できるように何が起きたかを知るべきです」と議会広報の副責任者、マイケル・ルシケ(Michael Lusike)はいいました。

 ルシケは、未知の者たちにより、議会の金庫の中に保管した現金数百万SSPが盗まれたことを日曜日の朝に知ったとき、失望したといいました。

 南スーダンは汚職の疑いと公的資金の不始末で批判されてきました。

 2012年、サルバ・キール大統領は盗んだ金を返すよう当局者75人に手紙を書きましたが、肯定的な反応は公に発表されていません。


 我らが日本が、国の行く末を心から心配し、憲法に違反してまで自衛隊を派遣している南スーダンの友人たちが、またやらかしたようです。

 200万SSPはどれくらいの金なのでしょう。2月14日の為替レートだと9,942,430円、約1千万円です。議員の招待のためとしては多すぎるように思われますし、必要な支払いは銀行振込の方が安全でしょう。食事会や贈り物などの費用を金庫にしまっておく必要はないでしょう。

 ただでさえ、汚職まみれと批判される南スーダン政府ですが、大統領府だけでなく、議会もこの調子とは。

 

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.