米軍将官がイスラム国民兵6万人を殺害と主張
military.comによれば、2年間の作戦で、これまでにアメリカの同盟の軍隊による努力がイスラム国民兵60,000人以上を殺す結果となったと、米特殊作戦司令部は火曜日にいいました。
この数字は、米当局者が50,000人の過激派を殺したと述べた12月に報告されたよりも10,000人上回ります。
ワシントン市の近くでの「国防産業協会の年次特殊作戦・低強度紛争会議」で話したレイモンド・トーマス陸軍大将(Army Gen. Raymond Thomas)は、この数字はアメリカ人にどれだけ戦いで成功したかの印とならなければならないといいました。
「私は病的に死体を数えるのではなく、その問題の中にいます」とトーマス大将はいいました。「人々が、より攻撃的手法を必要とするか、よりよい交戦規定を必要としますかと尋ねるとき、私は我々はいますごく成果をあげているのだといいます」。
殺された民兵の数を事情に収めるのを難しくするものは、第一に何人のイスラム国戦闘員がそこにいるかについての推定に大きな相違があることです。
監視団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は2014年にイラクとシリアに100,000人のイスラム国戦闘員がいると推定しましたが、米国防総省は昨年夏、これらの国に15,000〜20,000人の民兵が残っているだけだと発表しました。
記事の前半を紹介しました。
見積もりの信憑性はともかく、一つの数字として頭に入れておくことが大事です。
戦果の推定は難しいのが普通です。もちろん、軍も適当に数えている訳ではなく、現地からの報告を元に慎重に数えています。それでも、間違った数字が出ることは珍しくありません。
だから、戦果は幅を持たせて理解しておくことが大事です。
また、いくら殺しても、志願者が後を絶たないのなら意味はありません。たとえば、トランプ大統領がイスラム過激派を煽り、志願者を増やせば、軍の努力は無になるということです。
トーマス大将が交戦規定のことを述べたのは、米軍の厳しい交戦規定が戦果をあげるのを阻止しているとの批判に応えたものです。交戦規定は主に民間人への被害を減らすことを狙っており、それ故に、敵を攻撃しにくいという声が兵士やその家族からあがっています。トーマス大将は、そういう声に、その必要はないと言いたいのです。
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