南スーダンの司教が政府軍を性的暴行で非難

2017.2.16


 sudantribune.comによれば、南スーダンの英国教会司教は南スーダン政府軍兵士を、最近、通行者への一連の攻撃を経験したジュバ・ニムレ線(Juba-Nimule)に沿った村で男性を拘束しただけでなく、女性と少女を強姦したと批判しました。

 東エクアトリア(Equatoria)のロメガ・ディオセス(Lomega Diocese)のポール・ユグスク司教(Paul Yugusuk)は、兵士たちがジュバ・ニムレ線から約50kmにあるクビ村(Kubi)で女性に対する大規模な性的暴行を行ったといいました。

 「我々は強姦された女性の人数を正確に知りませんが、ここジュバ教育病院に5人(女性と少女)を持ちます。彼女たちのほとんどは未成年の少女と女性です」とユグスク司教は月曜日にジュバで犠牲者を訪問した後で記者にいいました。

 聖職者によれば、犠牲者の証言は、ジュバからウガンダとの国境街、ニムレへ移動する車両を保護するジュバ南部の軍前哨基地、ナシトゥ(Nesitu)に配置された政府軍兵士に責任を負わせました。

 「若い男性46人が逮捕されて、拷問されました。42人(の男性)は釈放されましたが、4人はまだ行方不明です。我々は彼らの所在を知りません」と彼はいいました。

 ユグスク司教は村は略奪され、住民全員は逃げたといいました。「いまは15人のお年寄りがいるだけです」と彼は付け加えました。

 しかし、南スーダン軍報道官、ルル・ルアイ・コアング准将(Brigadier General Lul Ruai Koang)は政府派兵士を非難する嫌疑にコメントすることを拒否しました。

 「我々は嫌疑を聞いたばかりで、まだ野戦指揮官から真実を得ようとしているところです」とコアング准将は火曜日にいいました。

 ここ数週間、ジュバ・ニムレ線上で乗用車への攻撃があり、レイク・マシャル元第一副大統領(Riek Machar)に従う武装反対勢力が非難されました。

 南スーダン軍はウガンダに通じる192kmの道路上ですべての車両の護衛をはじめました。


 ならず者の南スーダン軍兵士が蛮行を行ったようです。司教の発言ですから、信憑性は疑えません。南スーダン軍兵士のこの種の行動は珍しくありません。

 車両の護衛を任された兵士が欲求不満に陥っていたことが原因かも知れません。

 日本政府が言い続ける、「南スーダンの平和のため」などという主張は、こういう記事を見るたびに強い違和感を感じさせられます。 我々は何を守っているのかを、もう一度考えなければなりません。

 

 


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