キール大統領が前米政権を非難

2017.2.23


 sudantribune.comによれば、南スーダンのサルバ・キール大統領(President Salva Kiir)は、彼の政府がバラク・オバマ大統領(President Barrack Obama)の政権が政権交代を望んだ証拠を持っているといいました。

 「それは秘密ではありません。我々は前米政権が南スーダンで政権交代の意図を模索し、制裁と独断的な最終期限のあらゆる脅迫で、和平プロセスを大きく難しくするかもしれないとのいう強い感覚を持っていました」とキール大統領は火曜日に国会で議員に述べました。

 「我々は新政権が南スーダンを違う方向へ持っていくことを知っています」と彼は付け加えました。

 南スーダンの指導者が、公に20億ドル以上を戦争で引き裂かれた国へ人道支援で提供したアメリカを政権交代でかき回そうとしたらしいと非難したのは最初です。

 キール大統領は彼の政府は新任のドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)と、南スーダン情勢で国内の当事者の破壊的な勢力すべてを終わらせるために、すべての必要な手順を踏むといいました。

 多くの詳細を示すことはなく、キール大統領はトランプ政権はより多い協力に関して彼の政府と接触しているといいました。

 彼は南スーダンはウガンダ、ケニヤ、コンゴ、スーダンのような隣国と良好な関係を享受するといいました。「我々はこれらの国々と緊密に相互に有益な関わりで活動をし続けるでしょう」とキール大統領は外交関係に関する演説でいいました。

 南スーダンの指導者は、過去3年にわたり国連との関係も円滑ではなかったといいました。「しかし、新しい国連事務総長はプラグマティックな人で、私の政府は一般的に国連のシステムとの関係を向上させるために彼ととても緊密に活動すると誓約します」と大統領は強調しました。

 彼は南スーダンは不公正な扱いに関して国連と意見が合わないといいました。「南スーダン共和国はこの世界機構のメンバー国に値する敬意を与えられませんでした」とキール大統領はいいました。

 アメリカは南スーダンへの一国で最大の人道支援国のままであり、2014年以降、戦争で荒廃した国に21億ドル以上を提供しました。


 キール大統領は何も分かっていないようです。国連が南スーダンを差別的に扱うはずはなく、国際常識に沿った活動をするよう期待しているのです。それができないのなら、問題は南スーダンにあります。

 アメリカとの関係も同じで、トランプ政権に淡い期待をしているようですが、それも思ったようにならないかも知れません。近く訪問する代表団が何というかは分かりませんが、トランプの単純な思考パターンから外れないような方向を考えているかも知れません。複雑な説明を理解できないトランプのために、どんな未来図を描いているのかは、何とも分からないので、少々不安ではあります。かといって、アメリカにも南スーダン情勢は簡単に変えられるようなものではないため、放置する可能性が高いように思えます。

 

 

 


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