昨年7月に犯罪を行った兵士を処刑へ

2017.2.8


 sudantribune.comによれば、南スーダンのサルバ・キール大統領(president Salva Kiir)は国防大臣に、人権侵害と残虐行為を行った兵士を処刑するよう指示しました。

 大統領は月曜日に、2013年に国内で紛争が発生してから初めてこの地域を訪問した後で、イエイ(Yei)で行われた宗教的な式典で、指示を出しました。

 「我々に一つのことをさせよう。我々は我々の中にある悪い要素に対処し、我々は清潔、純粋、完璧なままです」と彼はいいました。

 南スーダンの指導者は、彼は犯罪を行ったと分かった兵士の処刑報告を受け取ることにしか関心がないといいました。

 「今日から先、こうしたことが起きれば、私は私に誰がそうした犯罪を行い、発砲したのかという報告を持ってくることを望みます」と大統領はいいました。

 大統領は、南スーダンのイメージは、この命令が実行され、国が犯罪と無縁なら曇ることはないといいました。

 昨年7月、政府軍兵士121人が、首都ジュバ(Juba)での衝突の間、民間人を強姦、略奪した容疑で逮捕されました。

 逮捕は軍がキール大統領側の政府軍(SPLA)と元第一副大統領レイク・マシャル(Riek Machar)側の武装反対勢力(SPLA-IO)の間の衝突の間に犯罪を行った兵士を裁判にかけるために軍事法廷を設立したと発表した後にありました。


 ようやく処分を決めたようですが、「処刑」にしか触れていないのが気になります。それより軽い刑罰はないのでしょうか?。それとも、今回の処刑は重大犯罪を行った者だけが対象なのでしょうか?。

  キール大統領自体が腐敗していると批判されているのに「清潔、純粋、完璧」なんて言葉を口にすること自体、この処刑に対する疑問が湧くというものです。

 処刑を口に出して誇るような国会指導者はまともとは言えません。

 


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