イラク軍がモスル西部の60%を支配

2017.3.22


 alarabiya.netによれば、火曜日、イラク軍は兵士がこの地域を掃討できるように、モスルのイスラム国が支配する旧市街から民間人を避難させようとしましたが、民兵の狙撃兵が努力を妨げたと、イラク人将校はいいました。

 彼らは、政府の部隊がアル・ヌーリ・モスル(the al-Nuri Mosque)へ向けてジリジリと進んでいる時に武装勢力は民間人を人間の盾としても使っているといいました。

 約600,000万人の民間人がモスル西部に残り、砲兵と空爆、地上戦闘で戦われている戦闘を難しくします。

 数千人がここ数日で逃げました。

 「我が部隊は現在、西部の約60%を支配します」と国防省報道官、ヤヒラ・ラソール准将(Brigadier General Yahya Rasool)はモスル東部での記者会見でいいました。

 「小さな通りがある旧市街地であり、中に民間人がいる困難な闘いです。我々は彼らを避難させようとしています」「我々は現在、モスクから数百メートルで、我々はアル・ヌーリへ向けて進んでいます。我々はダーイシュにとって多くのことを意味すると知っています」と彼はいいました。

 アメリカが主導する同盟国が支援する政府軍は昨年、いくつかの街を奪還し、12月にモスル東部を開放し、現在、西へと迫っていますが、民兵たちは緊密した家と狭い通りから激しい抵抗を示しています。

 アブ・バクル・アル・バグダッディ(Abu Bakr al-Baghdadi)とその他の指揮官は街から後背地へと逃げました。そこでイスラム国の残兵は再編成し、戦いの新段階を行えます。

 同じ時、シリアのラッカ市(Raqqa)で、イスラム国は並行する紛争で攻撃を受けています。

 サード・マーン准将(Brigadier General Saad Maan)は、兵士が火曜日に狙撃兵9人を殺し、爆弾工事を破壊したといいました。

 「アル・ヌーリ・モスク周辺の旧市街地の建物の屋上に沢山の狙撃兵がいます。我々は中から家族を避難させる必要があります。彼らが家族を人間の盾として使っているからです」と彼は言いました。

民間人の犠牲の正確な数は示されていませんが、先週、有力な政治家は2月中旬にモスル西部への攻撃がはじまってからの死者数は約3,500人だと言いました。

 アメリカの医療団体「Samaritan's Purse」が設置した緊急野外病院は1月以降、1,000人(大半が女生と子供)の患者を治療したといいます。彼らは、銃撃、地雷、迫撃砲弾、ブービートラップで負傷しています。

 火曜日、最前線の記者は、数日前に兵士が占拠した地域の鉄道駅の周辺で衝突が起きたといいました。

 家族が狙撃兵を避けて通りを横切ると、兵士たちはRPGと重機関銃を駅周辺の民兵に向けて撃ちました。「我々が屋内にいたら、弾丸がドアを突き抜けていました」と政府の前線に逃げた女性はいいました。


 戦いはイスラム国の戦術が変わらないので、同じパターンが繰り返されているようです。

 バグダッディは逃げても、大したことはできません。イラクやシリアから逃げて、どこかに潜伏できればよい方ですが、捕まる可能性も大いにあります。

 約3,500人という民間人の犠牲はおかなり大きいといえます。死者だけか負傷者も含めた数字かは判然としませんが、「Samaritan's Purse」が治療しただけでも千人の負傷者がいるのなら、死者の数だと推定できます。多くの場合、戦死者の3倍程度の負傷者が出る場合が多いからです。1万人以上が死傷したと考えると、かなりの被害になります。

 鉄道駅周辺で戦闘が起きているということは、旧市街地のに西側へイラク軍が進んでいるということです。鉄道駅は旧市街地の南西方向の近いところにあります。

 最後の文章から推察できるのは、イラク軍が逃げる民間人の援護を進んでやっていることです。こういう行動は米軍が指導した結果でしょうね。イラク軍が近代化するために、国際法を実行できることは必須です。評価してあげて、これを促進するようにしたいものですが、日本の外務省は何も考えていないでしょうね。

 

 

 


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