南スーダンで支援要員が殺害

2017.3.27


 26日付けのsudantribune.comによれば、南スーダンで土曜日に支援要員6人が待ち伏せされ、殺されたと、国連人道調整官はいいました。

 ユージン・オブス(Eugene Owusu)は、事件は支援要員が首都ジュバ(Juba)からジョングレイ州(Jonglei)のピボル(Pibor)へ移動している時に起こったといいました。

 国家的な非政府組織のスタッフは、土曜日の朝、政府が支配するジュバ・ピボル線上で乗車中に待ち伏せされ、遺体は後方で同じ道にいた車列の他のメンバーによって道路上で見つかりました。

 「支援要員と支援資産に対するこれらの攻撃は徹底的に非難されるべきです」とオブスはいいました。

 「彼らは支援要員の命を危険にさらしただけでなく、生存のために我々に頼っている南スーダンの大勢の命を危険にさらしました」と彼は付け加えました。

 国連は南スーダンで2013年12月に紛争が始まってから、約80人の支援要員が殺されたといいます。

 国連事務総長の南スーダン特別代表、デイビッド・シアラー(David Shearer)は南スーダン政府に支援要員を殺害した者を調査して逮捕するよう要請しました。

 「国連はこの恐ろしく、無意味な命の損失を非難します」とシアラーといいました。「この冷酷な殺人は、特に、これらの支援要員は南スーダン国民の進行中の苦難を軽減するために献身していたので、徹底的に非難されます」と彼は付け加えました。


 記事は重要部分だけ紹介しました。

 同じ車列の前方にいた要員が攻撃され、犯人たちは素早く逃げたということになります。政治的な目的があったのか、強盗目的だったのかは不明です。支援物資狙いだった可能性もあります。事件の詳細が報じられていないので、現場の様子はいく通りかに推定されます。

 政府支配地域だったことから、第一に疑われるのは政府軍兵士による犯行です。もちろん、反対勢力が治安を混乱させるために行う攻撃と似ていますから、その可能性もあります。

 これは自衛隊の駆けつけ警護の警護対象となるべき事件です。しかし、このように襲撃してすぐに逃げるようなテロ攻撃には、現在の態勢ではまったく応じられません。通報を聞いて、現場に来た時には犯人は逃げ去っています。できるのは死体を運ぶことだけです。駆けつけ警護はまったく現状に即さない手法です。

 

 

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