イエメンで米軍が空爆を実施
military.comによれば、イエメンでの過去2日間で30回以上の空爆は長らく計画され、海軍シールズ、ウィリアム・ライアン・オーウェン(William "Ryan" Owens)が殺された1月29日の襲撃で得られた情報の結果ではありませんでしたと、米国防情報当局者は金曜日にいいました。
当局者は、シールズのチーム・シックスはアラビア半島の施設でのアルカイダに対する急襲を「すぐに使える」AQAP(アラビア半島のアルカイダ)指導層と活動に関する情報とともに終えましたが、情報は空襲のために有益ではなかったといいました。
「イリノイ州ピオリア(Peoria)のオーウェンズが殺された活動において、我々はAQAPの施設で大量の電話番号、連絡先、さらにそれに類するものを見つけました」と匿名を希望する国防総省当局者はいいました。
「それは我々が、誰がネットワークの中にいて、誰が誰とつながるか、誰が誰と接触するかを知るのを助け、さらに我々がグループがなんで、どう位置づけられるかのモザイクを描かせます」と当局者はいいました。
「それはあなたがそれについて何をするかに関する政策問題となります」「それは間違いなく我々がネットワークを理解し、さらにそれを表面化するのを助けます」と当局者はいいました。「これは優良な情報でした」「我々はそれを得て満足です」。
それよりも前の国防総省の記者会見で、報道官のジェフ・デイビス海軍大佐(Navy Capt. Jeff Davis)は、無人・有人の航空機が使われ、少なくとも25回のAQAPに対する空爆は木曜日に行われ、さらに数回が金曜日にあり、合計30回以上となったといいました。
彼は空爆と1月29日の急襲の間に関係はないとも強調しました。
「攻撃目標すべては1月の急襲の前に見出されました」「このための計画は1月20日(トランプ大統領の就任日)のずっと前に立てられました」とデイビス大佐は言いました。
デイビス大佐は、アメリカの侵入チームがイエメンに潜入し、空爆の間に銃撃戦を交えたというこの地域からの報道を否定しました。「銃撃戦はありませんでした」と彼は言い、一方で「我々は機会があればイエメンに出入りする部隊を持っていると認めました。
空爆のすべてはイエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領(President Abdrabbuh Mansur Hadi)の追放された政府と調整し、アビヤン(Abyan)、アル・ベイダ(Al Bayda)、シャブワ(Shabwah)の行政区域がある中央山岳地帯に集中したと大佐はいいました。
イエメンの部族長、サデク・アル・ジャオフ(Sadek al-Jaouf)は空爆は、1月29日の急襲の現場があるアル・ベイダのヤクラー地区(Yaklaa)に打撃を与えたといいました。
デイビス大佐は空爆は、ヨーロッパとアメリカに対する潜在的なテロ計画を打ち破り、長く続くイエメンの内戦でハーディー大統領の部隊を支援するための、AQAPに対する継続する作戦の一環だと指摘しました。
「いくつかの点で、我々はすでに内戦の範囲の中で内戦を戦っているといえます」と国防情報高官はいいました。
先のシールズによる交戦の直後なので、今回の空爆をそれに結びつける人たちがいるようです。しかし、国防総省はそれを否定しています。
1月29日の急襲では、当初、かなりの情報が見つかったと報じられた一方、その後、大した成果はないとの報道もあり、今回また多くの情報を得たという話が出た訳で、成果の評価がくるくると変わっています。
こういう不確かな情報では、実際どうだったのかを判断することはできません。トランプ政権最初の軍事行動だったこと。シールズ隊員が死亡したことから、この急襲を否定的にいうことは難しい状況にあります。そのため、成果を大きくしようとする力が働いても不思議ではありません。
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