北朝鮮が弾道ミサイルを発射

2017.4.29


 military.comが今朝の北朝鮮のミサイル発射について書いています。

 初期の報告は発射されたミサイルの種類と打ち上げが失敗したかについて矛盾しました。

 韓国統合参謀本部からの声明は、ミサイルは地元時間の土曜日午前5時30分頃に北朝鮮中部の北倉(Pukchang)付近から発射されたものの、失敗したと予想されるといいました。

 米太平洋司令部デビッド・ベナム海軍中佐(Navy Cmdr. David Benham)は、打ち上げが失敗したという韓国の予想を裏づけるようにみえました。

 彼は声明で、ミサイルは北朝鮮の領域を離れなかったと言い、飛行中にバラバラになったことを示唆しました。

 別の報告は、ミサイルは中距離ミサイル・スカッドの北朝鮮版とみられ、日本海の北朝鮮東岸に落ちる前に20〜30マイル(32〜42km)飛んだといいました。

 国防総省当局者は、太平洋司令部を引用し、打ち上げが北朝鮮で探知され、北アメリカには脅威を及ぼさないというだけです。


 「北倉」が「北倉郡」のことを指すのか、もっと小さな地域を指すのかが分かりませんが、北倉郡のどこかであるのは間違いないでしょう。ここから42km飛んだら、ミサイルは内陸部に墜落します。燃料満載に近い状態で、低い高度から墜落したら、地上に何らかの被害が出たとしてもおかしくありません。

 こんなやり方では実験をしないのが普通ですが、北朝鮮はそれをやります。テポドン2号の打ち上げに使う舞水端里、東倉里のどちらのロケット基地も、近くに農村や漁村があります。

 米軍は今日打ち上げたミサイルを「KN17」と考えているようです。16日に打ち上げに失敗したミサイルもKN17とみられています。この時は4~5秒後に空中爆発しています。原因が前回と同じかは分かりません。いくとおりもの可能性が考えられます。急いで結論を出すべきではありません。

 

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.