北朝鮮が日本海にミサイルを発射

2017.5.22


 military.comによれば、北朝鮮は日曜日、核兵器とミサイルの開発を急ぐ国による最新の兵器テストで、弾道ミサイルを首都、平壌の近くから発射したと韓国軍は言いました。

 ミサイルは平安南道(South Phyongan Province)の北倉(Pukchang)に近い地域から発射され、約500km飛んだと、韓国合同参謀本部は言い、さらなる詳細は直ちに提供されませんでした。

 韓国の文在寅大統領(President Moon Jae-in)は、ミサイル発射について議論するために、青瓦台で国家安全保障会議を開催したと、大統領のオフィスは言いました。

 発射は北朝鮮が平壌が重い核弾頭を運搬できると言った新しい中距離ミサイルの発射に成功した一週間後に来ました。専門家は、そのミサイルは北朝鮮が過去にテストしたどのミサイルよりも、より高く、より長い時間飛び、最終的にハワイとアラスカほどの遠い目標に到達しうると言いました。


 別の記事では、ミサイルが「北極星2型」と見られていると書かれています。

 稲田防衛大臣は、弾頭の落下地点を「秋田県・男鹿半島から約700キロ・メートル、島根県・隠岐諸島から約400キロ・メートルだった」と述べ、「1000キロ・メートルを超えるような特異な高度ではなかった」と述べました。下は発言から作成した図です。日本海上の円の交点が落下点です。

図は右クリックで拡大できます。

 アメリカが日本海に空母を派遣しても、北朝鮮が一向にお構いなくミサイル実験を進めているのは、当然予想されたことでした。北朝鮮は空母派遣を無視してかまわない状況にあります。そして、アメリカには、これ以上圧力をかけるわけにはいかないという問題もあります。先制攻撃でもしない限り、北朝鮮は核開発をやめないでしょうが、それをすれば、韓国と日本に報復攻撃が考えられるからです。

 トランプ政権に変な期待をするのは止めなければなりません。日本国内に、トランプ政権が北朝鮮を攻撃して、核開発を止めさせてくれると考える人達がいます。過激なマスコミ報道はそれを反映しています。しかし、そんなことは起こらないのです。

 この結果、北朝鮮は時間稼ぎをして、最終的に核ミサイルを完成させるかもしれません。その時、おそらく、日本には命中するかどうかがわからない迎撃ミサイルしかなく、地下シェルターも電磁パルス攻撃への対処も行われていません。戦争になれば大きな被害を出すことは確実です。

 

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.