モスル西部に装甲師団を投入
alarabiya.netによれば、装甲師団が北側から街へ前進しようとして、イスラム国からモスル(Mosul)を奪還するためのイラク軍の攻勢は、新たな勢いを得ました。
民兵たちは、歴史的な旧市街地と中世のアル・ヌーリ・モスク(al-Nuri Mosque)と2014年以降に彼らの黒旗が掲げられた尖塔を含めたモスルの北西の隅で包囲されています。
イラク軍の声明によれば、イラクの第9装甲師団と内務省の即応部隊は街の北西で新しい戦線を開きました。
この攻撃は南から綿密に前進している精鋭の対テロリズム部隊(CTS)と内務省連邦警察部隊を助けます。
「我が部隊は最初の数時間着実に前進し、ダーイシュの戦闘員は打破され、撤退しています」と合同作戦司令部の報道官、ヤヒラ・ラソール准将(Brigadier General Yahya Rasool)は言いました。
「装甲師団は狭い裏路地や通りを行くべきではありませんが、我々はそうします」と第9装甲師団のカシム・アル・マリキ中将(Lieutenant General Qassem al-Maliki)は言いました。
「しばしば兵士が不足したり、我々がそうする必要がある命令がありますが、我々は我々の命令を実行します」と、彼はモスル南西の基地で言いました。
イラク軍は4月30日にモスルの戦いを終わらせることを狙っていると言いました。
記事は既知の事柄を除いて紹介しました。
いよいよモスル戦が最終段階です。装甲師団の投入はイスラム国部隊の戦力が漸減し、抵抗力が弱まったため、一気に装甲車両で殲滅しようという意図があります。
これまでは市街地に装甲車両を入れると危険とみなしていましが、もはやそのリスクは十分なまでに減ったのです。
イスラム国戦闘員にとっては、正面の敵だけでなく、後ろから装甲車両が迫ってくる訳で、逃げ場はありません。
最後まで戦うか、民間人に紛れて逃げるかのどちらかです。
しかし、人間の盾にされている民間人はまだいるはずです。彼らが装甲部隊の攻撃で死傷する可能性があります。そういう犠牲は甘受すべき段階だということでしょう。
このことは、日本人も知っておかなければなりません。戦後のお任せ民主主義で、保守政治家は「有事には自衛隊が国民を守る」と言い続けました。その結果、国民は自衛隊を見かけたら、近づいた方が安全と考え、敵や自衛隊の攻撃を受けてしまう危険があります。有事には、自衛隊から離れなければなりません。
モスルの事例を他人ごとと考えるべきではありません。日本国内で防衛戦が行われた場合の参考事例と考えるべきです。
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