シリア民主軍がラッカで前進中
alarabiya.netによれば、アメリカが支援するシリアの戦闘員は日曜日、東端の地区をイスラム過激派から奪ったあと、イスラム国の要塞、ラッカ(Raqqa)の最初の西部地区を占領しました。
シリア民主軍(the Syrian Democratic Forces)による声明は、継続した2日間の戦闘のあと、戦闘員はラッカ西部戦線のアル・ロマニヤ(Al-Romaniya)を開放したと言いました。
そこでの戦いはイスラム国民兵少なくとも12人を殺しました。
イスラム国を爆撃するアメリカが率いる同盟軍に支援され、シリア民主軍のアラブ人とクルド人の戦闘員は北西部のアル・ロマニヤ地区を土曜日に突破しました。
同盟群は東部地域のアル・メシュレブ(Al-Meshleb)も支配します。そこは最初にラッカに入った日のうちに占領されました。
記事の後半は既知の事実だったので省略しました。
シリア民主軍はラッカ東部に侵入したのに続いて、西部からも侵入に成功したようです。
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しかもイスラム国の被害が少ないので、抵抗が小さかったこともわかります。これはラッカに残っているイスラム国戦闘員が少ないことを連想させます。意外に早く作戦が完了するかもしれません。それは同じくラッカに向けて前進しているシリア軍に対抗する上でも望ましいことです。
本当の戦いは、それ以降かもしれません。シリア軍を支援するロシア軍と、シリア民主軍を支援するアメリカなどの同盟国は、イスラム国の主力を駆逐したあとは、必然的に対立します。
ロシアはアメリカがシリア民主軍を支援するのなら、自分たちもシリア軍を支援するというでしょう。どちらも妥協できない戦いですが、激化すれば全面的な対立へと発展しかねません。それをどう解決するかは、まったく予測ができません。アメリカは軍事敵能力が低いドナルド・トランプが大統領で、ロシアは奸智に長けたウラジミール・プーチンです。当然、体制が堅いほうが有利です。
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