イラク軍がイスラム国の飛び地を縮小

2017.6.5


 alarabiya.netによれば、アメリカが支援するイラク軍は金曜日、モスル(Mosul)でイスラム国が支配する4つの飛び地の1つを占領したと、イラク軍は声明で言いました。

 精鋭の対テロリズム部隊(CTS)は、飛び地から民兵を追い払い、8カ月目のモスル奪還攻勢を仕上げるための作戦が始まってから1週間後、シハ地区(Sihha)を占領しました。

 シハ地区を失い、飛び地は人口が密集した旧市街中心部、ザンジリ(Zanjili)と病院街(the Medical City)のチグリス川西岸に沿った3つの地区へと縮小しました。

 イスラム国の迫撃砲の砲弾で、木曜日にザンジリを逃げようとして、少なくとも民間人7人が殺され、23人が負傷したと、イラク警察は言いました。

 alarabiya.netによれば、モスルを奪還するアメリカが支援する作戦の一環として、シーア派民兵がバージ(Baaj・kmlファイルはこちら)をイスラム国から奪還し、民兵が支配する北部地域をさらに縮小しあたと、イラク軍は日曜日に言いました。

 シリア国境沿いの北部地域のイラク側、イラクとアメリカがイスラム国の指導者、アブ・バクル・アル・バグダッディ(Abu Bakr al-Baghdadi)が隠れていると信じる砂漠地域でのイスラム国の支配は、イラク政府側で戦う部隊が前進す るにつれて衰えていました。

 イラク空軍は国民動員部隊(Popular Mobilization)として知られるシーア派民兵のバジへの突撃へ支援を提供しました。

 国民動員部隊はシーア派の地域的パワーであり、アメリカの敵対国のイランが運営しますが、モスルとニナーワー州では両方の敵、イスラム国を打倒する作戦に参加しています。


 記事は既知の部分、記事同士の重複を避けて紹介しました。

 記事に登場したモスル市内の位置は以下のとおりです。シハ地区は恐らく、「al-Sina'ah」のことと思われます。病院街は「Al-Shafaa」にあるとの記事を見つけ、位置を特定しました。

図は右クリックで拡大できます。

 シハ地区は占領したのだから、あとは旧市街地北部にある二つの地区だけということですね。いよいよ闘いは終わりに近づきました。

 バージはモスルから125km以上離れてた砂漠の中にある小さな街です。最近、イラク軍が西部でイスラム国の掃討を始めたとの記事が出ていますから、そういう作戦の一環でしょう。

 なお、今回からGoogle Earthのkmzファイルをkmlファイルで保存することにしました。最新版のGoogle Earthではkmlファイルしか対応していないためです。

 

 


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