イスラム国後継者は北アフリカ出身
alarabiya.netによれば、イスラム国の指導者、アブ・バクル・バグダッディ(Abu Bakr al-Baghdadi)について報じられたニュースのあと、メンバーの団結を維持し、生き残りを堅持し、途切れないことを確実にするために、組織はまもなくバグダッディの後継者である、新しい指導者の名前を発表することになっています。
数日前、イスラム国が発表した短い声明で、組織は指導者、アブ・バクル・バグダッディの死を嘆き、メンバーに団結したままでいて、それを拠点で維持し、扇動に引きずらないように求めました。
イスラム国は、特にイラクで受けた最近の打撃と、過去数ヶ月の連続した敗北のあと、危機的な時期を体験しており、その間に大半の指導者を失いました。
少数の指導者が去り、リビアの組織の最も重要な指導者は、ジャラルディン・アル・チュニジ(Jalaluddin al-Tunisi)です。彼はバグダッディに代わる能力がある最も重要な指導者です。
名前が示すようにチュニジア出身のジャラルディン・アル・チュニジの本名は、モハメッド・ベン・サレム・アル・アヨン(Mohamed Ben Salem al-Ayouni)です。
彼は1982年に沿岸のソウス州(Sousse)のマサケン地域(Masaken)に生まれました。
90年代に、彼はチュニジア市へ行き、それからフランスに移住し、革命でチュニジアに戻る前に、なんとかフランスの市民権を得ました。
2011年、彼はチュニジアへ行き、それから、戦争に参加するためにシリアへ行きました。
彼は2014年にゴラバ大隊(Ghoraba battalion)の指揮官を殺したあとで、イスラム国に参加したと発表したと発表されました。彼は大隊指揮官となり、組織で最も重要な指揮官となり、バグダッディと親密になりました。
彼は2014年に、イラクとシリア間の国境でビデオの中ではじめてメディアに登場しました。
リビアでの、特に昨年シルト市(Sirte)でのイスラム国の損失のあと、彼は戦いに勝ち、当地でのプレゼンスとアルカイダ系のオクバ・イビン・ナフィ(Oqba ibn Nafi)のような北アフリカのその外の過激派グループとの良好な関係を維持できると考えられたため、バグダッディはリビアにおける組織の首長に彼を指名しました。
北アフリカ地域は、イスラム国が拡大し、生き残りを求める、イラクでの最近の崩壊もあって、トップの地域であり、組織はリビアからはじめてアフリカ諸国で再び拡大しようとするかもしれません。リビアは治安に関しては、未だ混沌とした国です。
リビアは、特に治安の悪い南部は、自由に活動し、再編成し、メンバーを訓練するために、武装勢力とテロリストの隠れ家です。
リビアは、イラクとシリアの最近の崩壊をできるだけ早くに取り繕うために、物品の密輸を通じて財政も助けます。
イスラム国がバグダッディが死んだことを認めたのなら、我々も安心して事実として信じることができます。
しかし、残念ながらというか、当然というか、バグダッディの後任はまもなく決まります。
前から言っていますが、イラクとシリアから北アフリカへ、イスラム国が転戦することは防がなければなりません。
北アフリカには石油もあり、イスラム国にとって、触手を延ばしたくなる場所です。イラクとシリアに似たものがある訳です。
北アフリカへの転戦を防げれば、イスラム国の力は大幅に狭められます。それだけに、リビアでの戦いに注目しなければなりません。
アル・チュニジがどんな人物かも、もっと知る必要があります。
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