墜落したオスプレイの回収は長期化
オーストラリアのメディア、abc.net.auがオスプレイ墜落について、箇条書きでまとめているので紹介します。
事故はいつ起きたか?
MV-22「オスプレイ」は土曜日の午後4時(AEST)に墜落しました。
オスプレイは落水したとき、USSボンノム・リチャード(USS Bonhomme Richard)から発進して、定期的に予定された活動を行っていました。
第3海兵遠征軍の初期の声明は、墜落を「不幸な災難」と言いました。
捜索と救助はすぐに開始されました。
事故はどこで起きたか?
墜落はクイーンズランド中部(Queensland)のロックハンプトン(Rockhampton)に近い、シャローウォーター湾(Shoalwater Bay)の海岸から30kmで起こりました。
先月、米軍とオーストラリア軍は、「タリスマン・サーベル演習(Exercise Talisman Sabre)」の一環として、合同軍事訓練をシャローウォーター湾沖で行いましたが、演習は7月25日に終了しました。
なぜ米海兵隊はまだそこにいたのか?
米海兵隊はUSSボンノム・リチャードはインド・アジア・太平洋地域で定期的に予定された派遣の一環としてこの地域にいたと言いました。
土曜日のUSSボンノム・リチャードのフェイスブックの投稿は、強襲揚陸艦はここ珊瑚海で水陸両用統合訓練……演習を開始していました」と言いました。
関与した者は?
ロックハンプトン病院(Rockhampton)に連れて行かれた海兵隊員1人を含めた、オスプレイに搭乗した23人の別の隊員が救助されなければなりませんでした。
「その他すべての隊員は安否がわかり、無事です」と第3海兵遠征軍はツィッターで言いました。
マリセ・ペイン国防相(Defence Minister Marise Payne)は、オーストラリア国防軍(ADF)の隊員は搭乗していませんでしたが、ADFは現在、回収活動を支援すると認めました。
墜落の原因で分かっていることは?
現段階では分かっていませんが、海兵隊は調査を開始しました。
風、波、大気の状況が事件時に良好だったため、気象局は天候が一役を担ったとは考えにくいと言いました。
「高い雲で弱い北東の風がありましたが、それは海面で状況にまったく影響しませんでした」と気象学者のマイケル・ピーチ(Michael Paech)は言いました。
回収にはどれくらいかかる?
海兵隊は数ヶ月間かかるといい、行方不明の海兵隊3人の近親者には通知されたといいます。
「海の状態が許す限り、ADFとの調整と支援を受け、回収活動はさらなる地域の調査、評価、査定を行います」と声明は言いました。
「回収と引き揚げ活動は完了するのに数ヶ月かかることがありますが、いくつかの環境要素によって延長することがあります」。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)は何を言ったか?
まだ米大統領からは言葉がありませんが、ホワイトハウスは彼は事件について説明を受けたと言いました。
事故はニュージャージー州(New Jersey)バドミンスター(Bedminster)のトランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブ(the Trump National Golf Club)での休暇の初日に起こりました。
オーストラリア首相マルコム・ターンバル(Malcolm Turnbull)は何を言ったか?
首相自身からも公式な言葉はありませんが、彼はツィッターでマリセ・ペイン国防相の声明にリツィートしました。
「私は今夜、(マルコム)ターンバル首相に説明し、多少なりとも助けられることでオーストラリアの支援を提供するために(ジェームズ)マティス国防長官(James Mattis)と話しました」とペインは土曜日夜の声明で言いました。
「我々の考えは影響を受けた乗員と家族と共にあります」とクィーンズランド州首相のアナスタシア・パラスズズクック(Queensland Premier Annastacia Palaszczuk)も声明を出し、州の祈りは事件に関与したこれらの米軍隊員と共にあると言いました。
過去にオスプレイに関する問題はあったか?
はい。オスプレイはここ数年でいくつかの事件に関与しました。
ボーイング社(Boeing Co)とテキストロン社(Textron Inc)のベル・ヘリコプター(Bell Helicopter)部門で組み立てられたオスプレイの開発は、2000年の飛行試験の間に海兵隊員23人が死亡したあとで、キャンセルされかかりましたが、最近、その速度と行動範囲は人気を集めさせました。
12月、米軍はその航空機の一機が、燃料補給訓練の間に航空機につながったホースが壊れた時に乗員5人が負傷し、海に不時着した後、日本でオスプレイを飛行禁止しました。
1月、米兵3人がイエメンでオスプレイがハードランディングして負傷しました。
海兵隊が「不幸な災難」 と述べたということは、パイロットミスは考えにくいですね。やはり、機体の異常が原因でしょう。
それがオスプレイの欠陥を示す場合、海兵隊はそれを隠そうとするでしょう。オスプレイに関しては、海兵隊の対応は他の場合と違っています。それだけに、この事故については、しっかりと観察する必要があります。
特に、機体が壊れているか。胴体部分が断裂しているかは気になるところです。沖縄での不時着事故では機体はバラバラになりました。着陸寸前で速度がゼロに近い状態で、甲板から落下した場合でもそうなるのかは、オスプレイの強度に大きく関係します。
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