駆逐艦衝突にサイバー攻撃の証拠なし

2017.9.1


 military.comによれば、米海軍の調査官は過去3ヶ月間の誘導ミサイル駆逐艦2隻の連続した衝突に関与したという証拠を見つけなかったと、海軍作戦部長は水曜日に言いました。

 フェイスブックのライブストリーミング「all-hands call(総員集合)」の中で、ジョン・リチャードソン提督(Adm. John Richardson)は、彼がサイバー攻撃が8月21日のUSSジョン・S・マケイン(USS John S. McCain)と6月17日のUSSフィッツジェラルド(USS Fitzgerald)の衝突に関与したという議論の流れに気がついていると言いました。

 「私は、我々は驚くべき量の注意をしたと、皆さんにいいます」とリチャードソン提督は言いました。

 「それはあらゆる種類の調査や査察の一部はコンピュータ、サイバー空間、御存知の通り我々の事業の情報線の一面を調べなければならない、我々の現在の状況の現実のようなものです。我々は同様にこれらの査察と共にそれを行っています。しかし現在まで、我々が行った査察はいかなる種類のサイバー侵入の証拠もないことを示します」。

 サイバー侵入についての推測は、一つには大量に成功した近年の米政府のデータベースへの成功したハッキングから生じます。2013年にハッカーは米人事局が管理するデータベースにアクセスし、2年間で2200万人の個人情報を盗みました。

 アナリストは、そうした侵入をロシア、中国、北朝鮮へと追跡しました。


 記事の後半は既知の事実だったので省略しました。

 仮にハッキングで船を自由に動かしたとしても、他の船に衝突させるような神業は不可能です。両方の船を操らない限り、偶然に頼るしかありません。

 戦闘艦のネットワークに侵入すること自体が不可能ですし、侵入できたとしても、膨大なパラメータを理解して、操作する知識やプログラムが必要です。

 第一、針路が勝手に変わったら、操舵手が気がつくはずです。

 この種の話はジェームズ・ボンドが登場するスパイ映画でのみ存在するものです。悪の組織がサイバー攻撃で兵器を操り、国際紛争を引き起こそうとするのです。

 最近の傾向として、連続して何かが起きるとサイバー攻撃が取り沙汰されます。北朝鮮の弾道ミサイル打ち上げが連続して失敗すると、米軍がサイバー攻撃で爆発させたと考えます。しかし、弾道ミサイルに命令を出すには、事前にミサイルにインプットしたパスワードが必要です。それを知らない限り、ミサイルに命令は出せません。

 

 


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