オスプレイ墜落原因はパイロットエラー?
military.comによれば、昨年12月、日本の沖縄の北部沖でMV-22「オスプレイ」が海岸に墜落したことに海兵隊のパイロットは責任があると、海兵隊は月曜日、短い声明の中で発表しました。
裂けて、分裂したオスプレイの写真が明るみになるまで、当初、海兵隊が浅瀬への着陸と概説した墜落は、安全検査のために太平洋ですべてのV-22の短期間緊急飛行禁止となりました。
Military.comは墜落の調査結果を得るために複数の努力をしましたが、調査が進行中のために要請は拒否されました。
Military.comへ最初の要請への対応における2月のメモの中で、第一海兵航空隊は、一部の情報は弁護人・依頼人の特権のために公に公開できないと言いました。
しかし、その時、第三海兵遠征部隊当局は、墜落に関与した海兵隊員は誰も起訴されていないと言いました。
月曜日の第三海兵遠征部隊の公表において当局者は、沖縄の沖30kmで給油活動中にオスプレイの右プロペラがもう一つの航空機の燃料バスケットとホースと接触したとの、ニコルソン司令官の説明を確認しました。
損傷したプロペラで、パイロットは人口密集地の上を飛ばず、動力のある飛行のもとで、緊急の制御された着水を東村の南東2マイルへ落下すると決心しました。
リリースはどんなエラーが損傷と引き続いた墜落を起こしたかを特定しません。
japantimes.co.jpによれば、富川盛武沖縄県副知事(Deputy Gov. Moritake Tomikawa)は月曜日、調査結果を沖縄の米軍最高司令官、ローレンス・ニコルソン中将(Lt. Gen. Lawrence Nicholson)から直接聞くためにキャンプ・フォスター(Camp Foster)を訪問しました。
富川副知事は会談でニコルソン中将に、事故率のようなデータを引用するなどして、沖縄県民にMV-22の安全について、納得がいく説明をするよう求めました。
報告書によれば、事故は鹿児島県の与論島の空港の南東約15kmで、夜間給油演習中に、オスプレイの右ローターが、米空軍のMC-130が伸ばした給油ホースに当たった時に起こりました。
パイロットがエンジン出力を増やしすぎたために、午後9時18分にローターが給油ラインにぶつかりました。
パイロットはすぐにパワー入力を止めましたが、強い振動で安定した飛行を維持するのは難しいことを知りました。
沖縄に到着すると、オスプレイは住民や不動産の上を飛ぶのを避けるために海岸線に沿いましたが、乗員は高度を維持して、航空機を安全に飛ばすのは困難だと気がつき、午後9時29分に緊急着水を行わせたと、報告書は言いました。
航空機は沖縄本島の名護海岸沖の浅瀬に着陸した時にバラバラに壊れ、乗員5人中2人が負傷しました。
報告書は、米軍は当初、給油演習自体は難しいと気象条件で行われたものの、飛行のリスクは低いと判定したと指摘しました。
日本共産党の『赤旗』は報告書を入手したようで、次のように書いています。
しかし、オスプレイはMC130の給油口(ドローグ)への給油管(プローブ)の接続に何度も失敗。報告書によると、「4〜5回接続を試みた」後もさらに試みたとしています。
さらに午後9時9分ごろ、残燃料に関する警告を受けたため、普天間への帰投を決定。同18分ごろ、鹿児島県の与論空港沖約15キロメートルの地点で最後の接続を試みた際、オスプレイのパイロットがMC130との適切な距離を保つことができず、右側のプロペラにドローグが接触。これにより機体が大きく振動し、左右のバランスが保てなくなり、同29分、名護市安部の浅瀬に墜落しました。
『琉球新報』も報告書を入手し、批判しています。
オスプレイ墜落事故について、米軍がまとめた218ページにおよぶ事故調査報告書では、事故の発生前や、発生時、起きた後の経過について記述しているが、それを踏まえた「意見」や「提言」については、全て「黒塗り」にされた。また事故についての面談や証言記録など300ページ以上の資料は、そもそも米国法令に基づき公開すらされず、米軍の情報開示に消極的な姿勢が際立った。
報告書は、搭乗員5人のこれまでの訓練経験や、事故前の72時間、事故発生時の飛行訓練、発生後の救出などについてまとめている。時間軸に沿って報告しているが、各資料の固有名詞や機密情報などが黒塗りとされているほか、事故を踏まえての「意見」や「提言」は、ほぼ5ページにわたり真っ黒だった。
報告書には、事故にまつわる面談や証言、訓練の記録など56におよぶ資料も別添された。しかし20以上の資料は米国の政府の記録や資料の公開について定めた「情報の自由法(FOIA)」に基づき、「法令に基づき公開しない」旨が書かれた1枚の紙がそれぞれ添付されただけだった。公開されなかった資料は300ページ以上となるほか、飛行に関するエクセルデータやマニュアル、ビデオ資料なども公開されなかった。
公開された別添資料でも、所々黒塗りされているほか、飛行関係資料などは全て黒塗りされていた。
記事は必要な部分のみ引用しました。既知の事故に関する情報、ニコルソン中将のコメント、他のオスプレイの事故については省略しました。
ジャパンタイムスと共産党、琉球新報は報告書を読んでいます。Military.comはかねてからオスプレイの問題を取り上げていますが、まだ報告書を読んだ上での記事にはなっていません。
しかし、Military.comは一つの手がかりも示しています。乗員が起訴されていないのに、海兵隊は裁判を理由にMilitary.comへの情報開示を拒んでいます。普通、この種の事故で隊員を起訴することはありませんから、これは公開したくない情報が当初からあったことを意味します。
琉球新報の記事は報告書のかなりの部分が開示さなかったことを示しています(記事中に報告書の写真があるのでリンク先を参照のこと)。先日公開されたイージス艦フィッツジェラルドの事故報告書とは対照的です。「意見」「提言」が黒塗りだったことは、前に提示した仮説が正しかった可能性を示すと私は考えます。
共産党の記事を読むと、パイロットが最後のチャンスに緊張したためか、前へ出すぎたらしいことがわかります。しかし、前へ出ただけでは給油装置とローターが接触するとは考えにくいことです。
他の要因、たとえば、気流が乱れて機体が揺れたといったことは報告書には書いていないようです。機体を安定させていたのに給油装置がローターに接触する理由はあるでしょうか。
前にオスプレイは2つのローターの間隔が狭く、少しずれると給油装置がローターに当たる危険性があると書きました。さらに、ローターが巻き込む気流の流れに給油ドローグが引っ張られてローターに吸い寄せられた可能性もあります。どれもローターの間隔が狭いことが原因です。
給油プローブは機体の胴体右寄りの位置にあります。ここでプローブをドローグにぶつけて、ドローグが少しローターに跳ね飛ばされるとローターの気流に巻き込まれてローターに接触する可能性があります。
パイロットエラーが問題を引き起こしたとはいえ、基本設計が違っていたら起きなかった事故ということになります。
つまり、オスプレイの基本設計に問題があるという話であり、これはこういう機体を採用した海兵隊への批判につながります。
「意見」「提言」には、給油の際は慎重に前進するよう書けば、やはり機体の欠陥だと批判されることになります。それで塗りつぶしたのだろうと考えられます。
Military.comが入手した報告書を公開してくれると、さらに何かが分かるかもしれません。
やはり、オスプレイは操縦しにくい機体ではないのか。この疑問はさらに深まります。
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