新型レーザー兵器の開発が進行中

　defensetech.orgによれば、米空軍特殊作戦軍のトップは、軍が来年、ガンシップの試作品を試験する計画だと言いました。

「私はこのデモ実施の熱心な支持者のままです」と空軍特殊作戦軍のマーシャル・〝ブラッド〟・ウェブ中将（Lt. Gen. Marshall “Brad” Webb）はワシントン郊外で空軍協会年次総会の記者会見で言いました。

　「レーザーに関係する科学者にアンケートをとれば、彼らの半分は懐疑主義者で、半分は熱狂的で、ほぼ半々だと分かります」と彼は言いました。

　「だから、私は空軍とSOCOM（特殊作戦軍）が手に入れる大きな価値があると考えます。我々は現状のファイバーレーザー、個体レーザーでレーザー技術を手に入れられるでしょうか。空から地上へ撃てるでしょうか。我々がビームをコントロールでき、空気力学的、航空力学的な変動を克服できるでしょうか？」と彼は付け加えました。「私はそれにとても熱心です」。

　ウェブの前任者、ブラッドレー・ヘイスフォールド中将（Lt. Gen. Bradley Heithold、階級は当時）は2015年にレーザー計画「ムーン・ショット（moon shot）」を公表し、技術の準備によって、停止した車両、航空機、携帯電話のような固定通信ノードを無力化するための、初期デモンストレーションのために60kWや120kWの高出力レーザーを推進しました。

　国防総省は長らく指向性エネルギー兵器の開発に関心を持ってきました。

　空軍と国防総省の武器研究は、ニューメキシコのホワイト・サンド・ミサイル射撃場（White Sands Missile Range）でロケット、迫撃砲、車両、地対空ミサイルの代用品に対して「General Atomics社」が製造した150kW級の電子レーザーを試験しました。

　デモンストレーター・レーザー・ウェポン・システム（the Demonstrator Laser Weapon System）として知られるプロジェクトは、国防高等研究計画局（DARPA）の高エネルギー液体レーザー戦域防衛システム（Hellads）に基盤を置きます。

　エアボーン・レーザー（Airborne Laser）とよばれた過去の獲得計画で、メガワット級の酸素ヨウ素化学レーザー（chemical oxygen iodine laser）なボーイング747-400「フリゲーター（Freighter）」に搭載し、実験に成功しましたが、このシステムは航空機全体を占め、費用と実現性の疑問の中、獲得活動は2009年にキャンセルされました。

　他の軍隊もこのテクノロジーを実験しました。

　海軍は2014年に強襲上陸艦USSポンス（USS Ponce）に搭載した20キロワットのレーザーを試験しました。

　陸軍は今年、ストライカー戦闘車から５キロワットのレーザーを試験し、来年は50キロワットの対航空機レーザーを試験する計画です。

　ウェブ中将は予算上の苦難が研究の努力を困難すると言いました。

　「我々を2020年代に入れ込むタイムフレームの準備をする、我々が通り抜けている一連のステップがあります」と彼は言いました。

　「それはプライオリティの観点から、資金面での少しの課題です」。

　ウェブ中将は初期デモンストレーションは来年に行われ、それからその２年後に航空機からレーザー発射をすると言いました。

　小さな電力で必要な攻撃力を持つレーザーを開発することが目標です。酸素ヨウ素化学レーザーは期待できそうにないので、電気によるレーザー光線に焦点が当てられているようです。

　しかし、これらの技術が応用されて、日本に必要な弾道ミサイルの開発となると、まだ先の話です。日本はようやく開発をはじめましたが、あまり期待はできません。結局、完成品をアメリカから買うことになるのかもしれません。