シリア民主軍がラッカ戦は最終段階と発表

2017.9.21


 alarabiya.netによれば、アメリカが支援するシリア民主軍(SDF)は水曜日、ラッカ(Raqqa)をイスラム国から奪還する作戦は最終段階にあり、その戦闘員は街の80%を占領したといいました。

 シリア軍とその同盟が行う別の作戦に対する戦いの中、イスラム国はラッカの下流のユーフラテス川の西岸沿いに崩壊したと、人権監視団体「the Syrian Observatory for Human Rights」は水曜日にいいました。

 イスラム国は今年、SDFによる北部から、シリア軍による西部からの攻撃を受けて、シリアで領域の帯状地帯を失いました。攻撃は砂漠全体で組織をユーフラテス渓谷の中の最後の拠点へ押し戻しました。

 クルド人とアラブ人の同盟のSDFは、6月にラッカで、アメリカが率いる空爆と地上の特殊部隊に支援されて、グループに対する攻勢を始めました。

 街はシリアでイスラム国の事実上の首都として用いられました。

 水曜日の声明で、SDFはラッカの北端で新しい戦線を開いたといいました。

 「ユーフラテスの怒り作戦(the Euphrates Wrath campaign)の最終段階の様相でした。作戦は終わりに近づいています」「我々はラッカの80%が解放されたといえます」と声明は言いました。

 SDFのメディア担当は、ラッカで同盟が直面する主な障害は、民間人の被害を避け、地雷が緊密に集中していることだと言いました。

 彼は市内に700〜1,000人のイスラム国戦闘員が残っていると見積もりました。

 人権監視団体は水曜日、イスラム国はいまや街の僅か5%を支配するだけで、そこに残る民兵はほとんど食料と弾薬を使い果たしたと言いました。

 ロシアとシリアの軍用機に支援されるシリア軍は今月、ユーフラテス川の西岸の約100kmを占領し、水曜日にラッカ州の境界線に到達したと人権監視団体は報告しました。

 シリア軍は月曜日に川の東岸に渡りもしました。

 SDFの前進は川の東岸上にありました。

 二つの対立する攻勢の集中はデリゾール(Deir al-Zor)で緊張を高めました。

 アメリカが支援する民兵は月曜日、東岸でさらにシリア軍が前進することに警告しました。

 火曜日、ロシアの国防省は、ユーフラテス川がシリア軍が渡り始めるとすぐに増水したと言いました。

 それが起きる唯一の方法は、アメリカが支援する反政府派が支配する上流のダムが開放された場合しか起きないと、国防省は言いました。

 コナコ(Conoco)として知られる主要なガス油田での火災は、火曜日の夜通し荒れ狂ったと、人権監視団体はシリア国営メディアがシリア軍がそれに向かって前進中だと報じたあと、言いました。

 イスラム国はこの地域から逃げ出したと団体は付け加えました。


 昨日は90%を占領したといいながら、今日は80%というわけですが、戦線が後退したわけではないと思われます。単なる数え方の違いでしょう。

 作戦の遅れが民間人の被害防止と地雷のせいならよいのですが、今のところ、民間人の被害実態はほとんど報じられていませんので、本当のところは分かりません。

 しかし、この記事からは、いよいよ最終段階に来たということがわかります。戦いの終結を期待して良さそうです。

 

 

 


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