ハワイがミサイル飛来の誤報でパニック

2018.1.14


 military.comによれば、ハワイに飛来する弾道ミサイルを警告し、住民に本格的なパニックをもたらした携帯電話への警報は間違いだったと、州緊急事態当局者は言いました。

 携帯電話へ送られた緊急警報は、全て大文字で「弾道ミサイルの脅威がハワイへ来ます。最寄りのシェルターを探してください。これは演習ではありません」とありました。

 ハワイ緊急事態管理局の報道官、リチャード・ラポザ(Richard Repoza)は、それは誤った警報で、同局は何が起きたかを特定しようとしているところだと言いました。

 米太平洋司令部はメディアに今日の午後1時34分(東部標準時)付で「記録上、海軍司令部はハワイへの弾道ミサイルの脅威を探知しなかった」とする電子メールを送りました。

 警報は島とソーシャルメディア全体に興奮を引き起こしました。

 ホノルルのヘアサロンのオーナー、ジェイミー・マラピット(Jamie Malapit)は顧客に、予約を取り消して、その日は閉店したとメールを送りました。

 彼は電話が狂ったように鳴り出した時にまだベッドの中にいたと言いました。彼は最初、それが津波警報だと考えました。

 「私は起き上がり、ミサイル警報を見て、あり得ないと思いました。私は『いや、こんなことは今日起きていない』と思いました」とマラピットは言いました。

 彼はそれが誤報だったと聞いた後も、少し興奮して、考えすぎるほどでした。「私はパニックから半パニックに、『私たちは大丈夫か?』と変化しました」と彼は言いました。


 CNNを見たら、ハワイ州知事が「職員が間違ったボタンを押した」と電話インタビューに答えていました。

 笑えません。まったく笑えません。

 日本でも同じことが起きる可能性があるし、実際、似たようなことは何度も起きています。昨年9月、Jアラートの試験で、三重県四日市市と隣接する菰野町でミサイル発射の誤情報が防災ラジオやFM放送から流れました。こういう間違いが必ず起きると考えなければなりません。もっと大きな規模で起きた場合、何が起きるでしょうか?。

 ハワイには地下シェルターはありません。ハワイ州はミサイル飛来時は建物の中に逃げ込み、それからフォールアウトによる被害を避けるために、大きな建物に避難するよう推奨しています。どの建物が適しているかを示すマップを発光しています。

 なので、潜在的に核ミサイルに関しては不安を抱いていて、こういう誤報ではパニックが起きる可能性があります。

 まして、日本はミサイル発射から10分以内に着弾しますから、考えている暇はありません。お客に電子メールを打つ暇もなさそうです。

 日本政府はこういう誤報が起こすトラブルをどう考えているのでしょう。自信たっぷりに「国民を守ります」とは言うものの、具体的な作はそれほど持っていないはずです。

 

 


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