駆逐艦衝突で海軍中将が早期退役へ
military.comによれば、「Defense News」が火曜日に報じたところでは、米海軍水上軍指揮官は、地位を退くようとの勧告に引き続いて、予定された退役に数週間先立ち、今週中に辞表を出しそうです。
トム・ロウデン中将(Vice Adm. Tom Rowden)は、昨年夏の隊員17人を失った2件の悲劇的な艦船の衝突に引き続いて、早期退役を予定しました。
それぞれの衝突の調査は様々な見張り、指揮とコミュニケーションの誤りに原因があったことを見出し、何人かの海軍将官も災害を防げなかったために解任されました。
海軍の対応する者の長、ジェームズ・コールドウェル大将(Adm. James Caldwell)が率いる統合配置機関が、追加の将来的な紹介処分を監督・勧告するために11月に任命されました。それは解任、司法外の処罰と軍事裁判を含みます。
コールドウェル大将はこれらの勧告をまだ発表していません。
匿名の情報源を引用して、「Defense News」はコールドウェル大将がロウデン中将に衝突を踏まえて辞任を勧告したと報じました。
ロウデン中将は過去に早期退役することを発表していて、数週間の間にリチャード・ブラウン少将(Rear Adm. Richard Brown)に地位を渡すことに決められました。
ロウデン中将の報道官、ジョン・パーキンス中佐(Cmdr. John Perkins)は、辞任の報道に関するコメントの求めにすぐに応じませんでした。
「私は水上軍を信頼できる人に任せたいと言いたいです」とロウデン中将は、先週、ワシントン特別区の近くで、水上海軍の年次総会のシンポジウムで聴衆に言いました。
「リッチは友人で、彼は素晴らしく、優秀な将校です。みなさんが私に与えた支援をすべて彼に与えてください」。
ロウデン中将は、彼は海軍のリーダーシップは2番目の衝突(8月のUSS駆逐艦ジョン・S・マケイン(John S. McCain)による)の直後に委任された広範な評価からの勧告を実行するために、素早く出ていくと信じると言いました。
「私は活動がこれらの恐ろしい悲劇から先へ進むと確信しています。我々は将来、水上戦において継続したルネッサンスを見るでしょう」と彼は言いました。
2件の衝突は海軍高官のコミュニティに打撃を与えました。
米太平洋艦隊指揮官スコット・スウィフト大将(Adm. Scott Swift)も災害に引き続いて退役する意図を発表しました。
解任された最初の提督は、第7艦隊指揮官、ジョセフ・アーコイン中将(Vice Adm. Joseph Aucoin)
彼の後任、フィル・ソーヤー中将(Vice Adm. Phil Sawyer)は、第70海軍機動部隊指揮官、チャールズ・ウィリアムズ少将(Rear Adm. Charles Williams)を解任することになるでしょう。
マケインとUSSフィッツジェラルド(USS Fitzgerald)と衝突に関与したその他の艦の指揮チームも、両艦の所在地である第15駆逐艦艦隊指揮官ジェフリー・ベネット大佐(Capt. Jeffrey Bennett)と同様に職務から取り除かれました。
駆逐艦衝突の余波がさらに広がっています。
米軍の処分は非常に厳しいと感じさせることがよくあります。
対して、自衛隊のそれはどうなのか?。
私は甘いと感じています。
2007年12月14日に起きた護衛艦「しらね」の火災は、横須賀基地内で火災を起こしました。戦闘指揮所を全焼するという大きな事故でした。原因は許可なく持ち込まれていた中国製の「保冷温庫」の過熱でした。保冷温庫は缶コーヒーを保管するために使われていました。
明らかに重大な過失ですが、他事案と併せても、処分は海上幕僚長、艦長などに減給処分だけでした。
修理費は200〜300億円程度といわれたものの、除籍予定の「はるな」から指揮通信系統を転用することで50億円程度に収まりました。しかし、50億円の損失で処分がこれほど軽いとは考えにくい話です。
自衛隊の任務上の過失に関する認識は非常に甘いと考えます。任務でやったことなら、何でも許してもらえるという考えなのかと思わせられる意見を時々目にします。
米軍ではミサイル部品を積んでいたトラックを過失で横転させた事例でも、基地司令が更迭されるなど、常に厳しい処分がなされています。
このような甘い現状にも関わらず、元自衛官からは、現行憲法は特別裁判所を禁じており、軍事を知らない法律家によって、自衛官が不利に裁かれる恐れがあるなどと、脳天気な意見が出たりします。米軍の軍事裁判と同じものを自衛隊に適用したら、自衛官は音を上げるに違いありません。それほどの格差が自衛隊と米軍にはあります。
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