海兵隊いじめ事件で最後の元教官に判決
military.comによれば、イスラム教徒の訓練兵を工業用乾燥機に放り込み、テロリストのように尋問した2015年の事件に関与した元海兵隊訓練教官は、45日間の職務停止、軍隊から管理上の理由で切り離されると、海兵隊当局は金曜日に発表しました。
マイケル・K・エルドリッジ軍曹(Sgt. Michael K. Eldridge)はヴァージニア州、クァンティコ海兵隊基地(Quantico)で、虐待と合法的な一般命令に違反し、治安紊乱行為で略式軍事裁判で有罪を認めたと、金曜日に海兵隊訓練・教育司令部は言いました。
発表によれば、職務停止に加えて、彼は伍長へ降格されす。
エルドリッジは、2016年3月の20歳の新兵、ラヒール・シディクィ(Raheel Siddiqui)の自殺で公になった一連のいじめの申し立ての後、管理上の処分や訴訟に直面したサウスカロライナ州、パリスアイランド海兵隊新兵訓練基地(Parris Island)の訓練教官の最後の一人です。
最も深刻な処罰はジョセフ・フェリクス2等曹長(Gunnery Sgt. Joseph Felix)に下されました。彼は死の直前にシディクィを叩いて叱りつけ、過去の出来事では、酔っ払った夜間のいじめの最中に、別のイスラム教徒の新兵、アミーア・ボーマシュを乾燥機に放り込んで、回転させました。
フェリクスは11月10日に10年間の拘禁と懲戒除隊を宣告されました。
しかし、フェリクスの軍弁護士はエルドリッジがボーマシュ事件で扇動者だったと主張しました。
フェリクスに対する証言をすると合意した公判前の一部として、エルドリッジは管理上の法廷手続きと最大の刑罰の制限を付与されました。
「エルドリッジ軍曹は政府を欺きました」とクレイ・ブリッジス海軍少佐(Navy Lt. Cmdr. Clay Bridges)は、フェリクスの高等軍事裁判の間に軍陪審に言いました。
エルドリッジはパリスアイランドの第3新兵訓練大隊での様々な事件に関係するいじめの申し立てで裁判になった6番目で最後の元訓練教官です。
一件のさらなる軍事裁判がこの春に行われることになっています。
第3新兵訓練大隊の指揮官、ヨシュア・キスーン中佐(Lt. Col. Joshua Kissoon)は、3月12日に高等軍事裁判にかけられる予定で、ボーマシュのいじめの告発が明るみに出た後、フェリクスを新兵訓練から取り除かなかったことで訴えられています。
この事件はすでに何度も紹介しています。フェリクス2等曹長が行った異常な訓練と称するいじめはすでに内容が明らかになっています。
エルドリッジがボーマシュ事件の首謀者との主張は、裁判では認められていないようですが、真相がどうだったのかが気になっています。単に元訓練教官同士が責任のなすりつけをやって、それが裁判で浮上しただけなのでしょうか。
シディクィが兵舎の3階から飛び降りて死んだ件も、遺族や地元選出の連邦議員はフェリクスが投げ落とした可能性を指摘しています。
軍隊のような閉鎖社会での事件は隠蔽しやすく、それだけに事件の調査や裁判は透明性を保ち、公正である必要があります。
日本の大相撲で起きた暴行事件とは、嫌でも比較したくなります。
米軍は軍隊でのシゴキが起きないように、訓練教官は隊員に触ることを禁じています。指導は言葉で行い、訓練内容も合理的なものになるよう研究されています。
しかし、一連の事件は技能の訓練ではなく、士気向上訓練の最中に起こりました。これは士気を高めるために行うので、隊員に刺激を与えようとします。それが間違った方向へ進むと、しごきになってしまいます。
これは大相撲の暴行事件にも共通するかもしれません。
刺激を与えるためには、普通と違うことを行います。フェリクスは床に洗剤をまき、訓練兵に床を這わせ、服で床を掃除させました。不合理な命令にも即座に従い、熱心に行うことで、隊員に忠誠心をつけさせようとしたと思われますが、どう考えてもこれは不合理な訓練でしかありません。
大相撲で起きた事件は、星の回し合いに関係しているとみられていますが、若手をシメてやろうという動機から起きたようです。その点では、海兵隊の事件と似ています。違うのは、日本相撲協会の調査がいい加減で、処分が甘いことです。
米軍の司法は、こういう問題に関しても厳格で、その点は評価に値します。自衛隊ではいじめは放置されていて、表面化していな事件は多いと考えられます。
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