ホームレスの退役軍人に家を!
military.comによれば、権利擁護団体の「ベテランズ・マター(the Veterans Matter)」は、ホームレスの退役軍人用の賃貸住宅と路上の間の格差は、敷金のための数百ドルへと行き着くことが多いといいます。この団体はシステムが基準に達しないときに小切手を出します。
2012年から「ベテランズ・マター」を運営しているケン・レスリー(Ken Leslie)は、彼は復員軍人掩護局(退役軍人省)と「知らせてくれれば、大家に小切手を送ります」という関係だと言いました。
電話インタビューで、彼はアラバマ州、バーミンガム(Birmingham)の67歳の退役軍人最近の事例を指摘しました。彼はたった150ドルの敷金が不足していました。
「それは彼を戸外に置きつづけた唯一のことがらでした。我々はその日に小切手を送り、この人は数分以内に家を提供されました」とレスリーは言いました。彼はホームレス問題で個人的な経験を持ちます。彼は元は劇場のコメディアン、テレビプロデューサーで、成功した重役ヘッドハンター会社の経営者でしたが、彼はかつて彼自身がホームレスで薬物とアルコール中毒のために車上生活を送りました。
レスリーは敷金の普通の不足は地方によって約600〜1,800ドルの範囲ですが、国全体の平均は約750ドルだと言いました。
ベテランズ・マターで、彼は公共サービスを知らせて、資金を募るための著名人のA級リストを持ちます。その中には、ウィリー・ネルソン(Willie Nelson・歌手)、ケイティ・ペリー(Katy Perry・歌手)、ゲイリー・シリーズ(Gary Sinise・俳優)、スーザン・サランドン(Susan Sarandon・俳優)、キッド・ロック(Kid Rock・歌手)、スティーブン・ニックス(Stevie Nicks・歌手)、ジョン・メレンキャンプ(John Mellencamp・歌手)、ジージー・トップ(ZZ Top)のダスティ・ヒル(Dusty Hill・歌手)らが含まれます。彼らは、退役軍人は我々のために戦いました、いま我々が彼らのために戦います、というメッセージを出します。
ある広告の中で、ダスティ・ヒルはオハイオ州のトレド(Toledo)での公演中にベテランズ・マターについて聞き、それを確認するために出かけたと言いました。「プログラムを見て、そるはが完全に直接的な支援だと分かったら、俺はそれに参加したんだ」と彼は言いました。
復員軍人掩護局と国防総省の住宅都市開発部と協調し、ベテランズ・マターはいま20州で活動し、2,50人以上の退役軍人のために住宅を得るのを助け、目標は年末までに1,000人以上に家を持たせることだと、レスリーは言いました。
グループは住宅都市開発・退役軍人住宅支援プログラム(HUD-VASH)のために復員軍人掩護局からの紹介で活動します。この計画はHUDからの賃貸住宅支援のための保証人と復員軍人掩護局からの事案管理を提供します。
敷金で問題があると、レスリーは退役軍人掩護局でホームレスの退役軍人を扱う仕事をする、資格をもった医療ソーシャルワーカーから話を聞き、小切手を書きはじめます。
「文字通り、彼らはそれを電話の保証金について要請できます。我々はその日に小切手を送ります。それは本当に簡単です」と彼は言いました。
HUD-VASHプログラムは、当時の復員軍人掩護局長エリック・シンセキ(VA Secretary Eric Shinseki)とバラク・オバマ大統領(President Barack Obama)の関与から、2016年までにホームレスの退役軍人をなくすために2009年に生まれました。
プログラムは2009年にホームレスの退役軍人の人数を140,000人以上から抜本的に減らしましたが、未だに約38,000人の退役軍人が永続的な住居がないと見積もられます。
10月3日、ロバート・ウィルキー復員軍人掩護局長(VA Secretary Robert Wilkie)とベン・カーソンHUD部長(HUD Secretary Ben Carson)は家のない戦闘退役軍人のためのHUD-VASHプログラムを助成する別の3500万ドルを発表しました。
「我々は国のために軍隊で大きな犠牲を払った者たちが自分の物だと呼べる家を持つことを確実にする責任があります」とカーソン部長は言いました。
それより先の9月26日、上院退役軍人問題委員会の公聴会で、ウィルキー局長は退役軍人掩護局は、ホームレスの退役軍人の事案管理のために、より多くの資格をもつ医療ソーシャルワーカーを必要としていると言いました。
「事案管理はこれらの個人を雇い続ける上で、特にソーシャルワークの分野で、我々がもつより大きな問題の一部です」と彼は言いました。
敷金に関してベテランズ・マターでレスリーと調整をする復員軍人掩護局のソーシャルワーカーの一人は、ミシガン州の退役軍人アナーバー(Ann Arbor)ヘルスケアシステムの資格をもつ医療ソーシャルワーカーのシェーン・ドウリング(Shane Dowling)です。
レスリーの広告の一人の中で、ドウリングはかつては彼女の地域でHUD-VASプログラムの下で賃貸契約を結ぶのに約137日間かかったと言いました。「ベテランズ・マターの助けで、我々はそれを71日間に減らしました。それはまったくの驚きです」と彼女は言いました。
退役軍人がホームレスになる問題は当サイトで繰り返し紹介してきました。日本も自衛官を海外の紛争地へ派遣するようになったら、こういう問題が起きるようになります。
エリック・シンセキの名前が久しぶりに登場しました。彼は日系アメリカ人ではじめて陸軍大将になった人で、対テロ戦争でイラク侵攻に反対して、ラムズフェルド国防長官と対立し、軍を辞職しました。しかし、軍人たちからは尊敬されていて、オバマ政権が成立したあと、復員軍人援護局を立て直すために長官に任命されました。そのシンセキ長官とオバマ大統領が協議して、ホームレス対策を打ち出していたことは知りませんでした。
しかし、復員軍人援護局はとても評判が悪いことで有名で、事務処理も遅いといわれています。そこで、ベテランズ・マターのような民間の非営利団体がその穴埋めをしている形です。
それにしても、敷金などを肩代わりするとは、面白い支援です。中には派遣中に兵士の犬を預かる団体もあります。おそらく、他にも変わったサービスを提供する団体があるのでしょう。
我が日本にはそんなものは一つもありません。PKO保険で隊員は自腹で自らを守っているだけです。自衛官に誇りを与えるために憲法改正をするなんてのは嘘で、要するに内閣の判断で自衛隊を簡単に海外派遣できるようにしたいだけです。内閣がこういう支援をする政府組織を作ろうなんて気はさらさらないでしょう。
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