中国人専門家が米艦に激突せよと主張

2018.12.14


 military.comによれば、中国の国営「環球時報」が中国の軍事専門家は人民解放海軍は中国が所有権を主張する海域をとおって航行する次の米艦へ激突すべきだと提案したと報じました。

 新聞によれば、中国の海事安全・協力研究所(Institute of Marine Safety and Cooperation)所長のデイ・ズー(Dai Xu)は土曜日、「もし、米軍の艦船が再び中国の水域へ侵入したら、私は軍艦2隻が派遣され、1隻はそれを止め、もう1隻はそれに激突するよう提案します」と言いました。

 記事によれば、ダイは北京で環球時報が開催した会議で話しました。そこで当局者と専門家が2018年の主要な出来事と2019年にむけた判断を取り上げました。

 アメリカは規則的に航行の自由の任務で、中国が所有権を主張するものの、大半の法律専門家が国際連合海洋法条約の下にあると認識する南・東シナ海の地域を通して艦船を送ります。

 ダイの提案は競合する海域の中への公表されたアメリカのパトロールに引き続きました。最初のは9月に南シナ海でスプラトリー諸島の近くで中国軍艦とのニアミス対決をもたらしました。

 9月30日の事件の間、中国艦は航行の自由作戦を行っていたUSSディケイター(USS Decatur)の45ヤード以内を航行することで、海軍当局が「危険で非プロフェッショナルな」動きと呼ぶものを行いました。ディケイターは衝突を避けるために方向を変えて離れました。

 米太平洋艦隊当局によれば、11月26日、誘導ミサイル巡洋艦USSチャンセラーズヴィル(USS Chancellorsville)は同じ南シナ海で中国が所有権を主張するパーセル諸島(Paracel Islands)周辺を航行しました。海軍はパトロールに面倒なことは何も起こらなかったと報告しました。

 USSロナルド・レーガン空母打撃群の一隻であるチャンセラーズヴィルはパトロールの前週に香港に入港しました。香港でUSSワスプ(USS Wasp)は10月に訪問を拒否されました。中国は二カ国が9月にお互いの輸入にもう一つの関税ラウンドを課した後、ワスプの入港を拒否しました。

 南シナ海は貿易にとって不安定な地域です。戦略・国際的研究センター(The Center for Strategic and International Studies)の「中国のパワー」は、2016年に約3.6兆ドルの商品がこの地域を通過したと見積もりました。関税の他に、アメリカは昨年はジェット戦闘機、今年は地対空ミサイルシステムをロシアから購入したことで中国に制裁を課しました。9月27日の朝日新聞によれば、その後、中国はアメリカの台湾に軍事物資を売る計画に反対しました。台湾を中国は離脱した州だとみなします。

 環球時報はその記事の中で、ダイは航行の自由作戦が「中国に対する挑発」だと思うと言いました。

 同紙によれば「我々の海域で、我々は米軍艦に騒動を起こさせないでしょう」とダイは言いました。


 これだから中国海軍はいつまで経っても洗練されないといわれるのです。

 大金を投じて作った戦闘艦を衝突させることで失ったら意味がありません。海軍は艦船をより失わなかった方が勝利するのです。相手を1隻沈めても、自分も1隻失うのでは割に合いません。

 また、こういう主張は技術がないために出ることも、逆に中国海軍の弱さとして認識されます。体当りしようとすれば、米艦は5インチ砲で中国艦を攻撃します。中国艦が体当りすることが認識されれば、中国艦がまだ遠方にある段階でもハープーン・ミサイルで攻撃するという話になりかねません。そこまで行けば戦争です。

 無意味で実行できないことをやれと専門家が言うようでは、中国海軍のレベルは未だに低いと言わざるを得ません。

 


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